今日のタイトルは「セントラル、コーズウェイベイにモンコック」と読みます。
昨年末話題になった陳 浩基の「13・67」を正月からチラチラ読んでた。なぜチラチラ読むことができたのかというと、6つの短編から構成されているので、それを一編ずつ読んでいけばよいと思ったからで、しかし物語を読み終わったあとには「これは一晩で一気に読めばより面白かったのに!!!」と最後のページに作者が仕込んだセリフに唸らされた。
本格推理小説であるところの6本の短編を読み終わり、振り返ってみると近代香港史がよくわかる大変な社会派推理小説だったという巧みな構成! 大どんでん返しのあとにもう一回大どんでん返しがあり、上でも書きましたが、それが最後に物語全体をロールオーバーさせるようなかたちで登場してくる。うぉぉぉ、ほんとにこれ、惜しまず一気呵成に読んじゃえばよかった!
私が初めて香港に行ったのは1995年のことで、空港がまだ町のなかにあった時代。OLさんだったので「あはははうふふふ」とショッピング三昧の愉快な旅だったのですが、そのときの雰囲気も蘇ってきたりした。2007年頃から年に1回は香港に行ってて、一時は「渋谷駅に降りるより香港空港にいる回数が多かった(というくらい渋谷に用がなかった時期がある)くらい。家族の出来事が増えたこの数年は行ってないけど、こういう小説読むと早く行きたくなってしまいます。今年は行こう。
それにしても、一刻も早くヤング・アンディ・ラウと、中堅アンディ・ラウと、壮年アンディ・ラウと、高齢アンディ・ラウで実写化していただきたいものです。ウォン・カーウァイが映画化するんですって! 公開されるのはいつになることやら! キッキッ!
昨日、「西郷どん」第二話を見たけど、ちょっとピュアすぎる西郷隆盛像にこの人格設定のまま一年持つのかちょっと不安になってきましたよ。鈴木亮平が好きだし、黒木華ちゃんが出てるので正座して見るけどね!