今週の本と映画と親戚づきあい／1971年のドン・ペリニヨン

雨の日レインバッグカバー

昨年うっかりポケモンセンターでレインバッグカバーを買ったのですが、これが思ったよりも大容量で大活躍。ほんとに買ってよかった！

ロンシャンのＬサイズがすっぽり入るの！　

新幹線の網棚（もう網じゃないんだけど）にバッグを乗せるときも、このレインバッグカバーに入れています。あの網棚、結構・・うん・・いろんな荷物が載ってるよねぇ・・・いろいろな土地を経由したものが載ってますよねぇ・・・ということに気がついてしまってからは、そうしています。そして、帰ったら洗います。

Wpc.社謹製で花柄とかかわいらしい柄が選べますのでよろしかったらぜひ。

法事

二桁回忌の法事があったので新幹線で移動。夏物の黒いブラウスと黒いパンツを買って、気楽な喪服として持参していったのですが、そんな黒い上下を着ていたの私と施主だけだった、ギャフン！！　そんなものかーー！！　
地方の駅はおしゃれになっていてカルディ的なお店が入っていたので、シュワシュワした液体が入っている缶をひとつ買って乗り込んだ。今回の往復の新幹線で見たのが以下の２つの作品です。

「ブレードランナー」

1982年作品。ブレードランナーの舞台は2019年or2020年。あら、あのときの近未来に生きていいるわたくしたち人類ですが、生成AIにオタオタしたり、でも「Ｇ７にやってきた首脳たちは全員ゴム人間だ！」などというトンチキな陰謀論が跋扈していたりで、思ったよりも平和に過ごしております。

私がダリル・ハンナを人生で最初に目にしたのがこの作品だったようです。キル・ビルのかっこいい隻眼殺人鬼。

白髪のルトガー・ハウアーの超人的な佇まいは威厳すらある。この人も死んじゃったねぇ。

描かれる街は湿度高めの香港で、その街並みを作る要素はニギニギとした日本の歌舞伎町、この表現の系譜から人類はなかなか抜け出しておりません。

こういう映画だったのかーと、見終わったあと半ば放心しました。高校の時、クラスで一番頭のよかった男の子が「字幕が邪魔ーーーって思うくらい見返しているよ、この映画」といっていたのを思い出した。「白山と三田さん」の白山に似ていたあの子ともっと仲良くできたのかもしれないな。

ブルース・ブラザース

私はこの映画を生涯で何回見たことがあるのでしょうか。二回か三回しか見たことがないと思っていたんだけど、見ていると次のシーンでどんな曲がかかるかすべてわかったし、すべて口ずさめた。そんな！！！　なぜ！？

1980年代のアメリカ映画は景気がよく、何台もの車がスクラップに追いやられます。ＣＧのない時代の映画なので、全部実車なんだよなぁとしみじみ見つめた、派手派手だぜ！　白い粉薬がバッキバキに決まっているであろうジョン・ベルーシの黒い瞳がちょっと怖い。ダン・エイクロイドの不思議なダンスが素敵。高級レストランに行って相棒に嫌がらせするシーンは、そのあとマカロニほうれん荘で読んだ気がする、最後にみんなで皿洗いして精算するエピソード。

「1971年のドン・ペリニヨンですと、120ドルです」とウェイターが説明するシーンがある。1971年の米ドルは固定相場制の360円なので、当時の相場で43,200円。うわ。なんかいまとあんまり変わらない。この固定相場で外貨をガッポガッポ稼げたのって、日本経済にとっては大きな僥倖だったことでしょう。しかし73年にはニクソンショックで変動相場制へ、85年にプラザ合意でバブルは崩壊への道を歩み進めることになるのです。

逆に言うとこの時代に「消費」できるものなんて、ドン・ペリニヨンくらいしかなかったので、アメリカの夜は暗いし、ショッピングモールはトイザらスくらいしか目につかないし、ファッションは野暮ったいし、いやはや消費経済というものは大したものですな。

まぁわたくし、全部プラザ合意のせいだと思ってますよ、うむ。