朝みぞれ記憶の中の母の声/両親の携帯をやっと解約した話

「本人確認ができない限り、亡くなった人とはいえそう安々と解約できないざます!」的なことを携帯電話会社の窓口で言われ、なんじゃそらと愕然とした記憶がございますが、今年になって該当の電話会社のサイトのFAQコーナーをよく読んだら「亡くなったことがわかる書面があればすぐ解約できますよー、解約手数料も取りませんよー」と明示されていたので、今朝、解約してきた。

亡くなってから今日までは、姉の家族が家族間通話で使っていたけど、みんな個別の番号で携帯持ち始めたりで不要になり、今年でお役御免に。姉から両親の死亡届書をFAXしてもらって、それをコピーして持参。解約手続きにきたひとの本人証明ができる書類(運転免許証等)もあわせて持っていく。手続きは二台で二十分弱で終了。

母親の端末にSDカードが残っていたのでそれと、父親の端末についていた孫のプレゼントというストラップだけ受け取り、あとは端末も充電器もお返ししてきた。枕元に常においてあった携帯電話。病室にあった充電器。めぐりめぐって数年後、東京五輪のメダルの素材となるがいい。そして見知らぬ国の見知らぬアスリートの家に飾られて未来永劫存在し続けるがよい。海に散骨する人の気持ちがちょっとわかったような気もしました。

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