春塵やその不動産は負動産?/実家片付け問題/「だれも継がない困った実家のたたみ方 家・土地・お墓」

だれも継がない困った実家のたたみ方 家・土地・お墓

先日長野に帰った。母親が私にかけてくれた金融商品が満期になったのでその手続きと、実家の設備点検、空き家バンクの登録などについて調べに。

その金融商品は半分は私が払っていたので、若い私を心配した当時の母が掛け始めてくれたことに感謝しつつ、ありがたく受け取ることに。手続きも10分ほどで済み、その他実家の光熱費の支払い口座や各種共済の引き落とし先のチェックなどさせてもらった。ついでに記帳も。

続いて役所。空き家バンクの仕組みについて教えてもらう。「持っていても仕方ない、更地にしても税金がかかる、買い手がつきそうなうちに手番したい」と姉たちは言うけれど私がなかなか踏ん切りがつかずにいる。そんなところに「あのお家を借りたいというIターンの家族がいるんだけど」という声がかかってきた。

いろいろお話を聞いていると貸すのもありかなという気持ちに傾いていて、空き家バンク経由でやりとりすると、貸主にもお掃除代金として、借り主にはリフォーム代金としてそれぞれ補助金が出ることもわかった。素晴らしい素晴らしい。狭い借家から引っ越す方のようなので、家にある家具や家電もそのまま使ってもらえるものもあるかもしれない。さらに素晴らしい。ゴールデンウィークあたりには引き渡してあげたい気もする。そうしたら実家の大掃除だ。母と父が使ってきた道具たちを一掃するのだ。

一掃するのか。
人が生きて死ぬということは、その持ち物をすべて片付けられてしまうことなのか。

母が使っていた小さな桐箪笥を貰おう、あれは猫が乗るのにちょうどいい高さだし、とか、客用の座布団と布団を何組か引き受けてクリーニング屋経由でうちに運んでもらっていまうちにあるいい加減な客用布団と入れ替えようとか、思い出深い食器もいくつかほしい、お母さんが描いた小さな油絵ももらいたい、とかいろいろ考えているのだけど、でもその荷物だってあと何十年かしたら誰かにやはり片付けられてしまうのだろう。人は生きて働いて買い物してそれらと全部お別れして痕跡残さずにこの世を去っていくものなのか。切ないのぅ。

そういう感傷はさて脇においとおいて、人に貸すのであればあの仏壇をどうすればよいのか。昭和五十年代に法外な値段で農協にローンを組んでまでして買わされたあの立派な仏壇! それまでは木箱のような粗末な仏壇が飾られていたような記憶があるが、ある日学校から帰ってきたら誇らしげにデーンと鎮座していたあの仏壇!! そんでその仏壇のローンが終わると、次に農機具! それが終わると食品ストッカー! それが終わるとプレハブの納屋! 農協というのは恐ろしかとこですたい、生かさず殺さず戦略で、時々貯金を吐き出させ、お葬式まであげさせてくれて一生の面倒を見てくれるんですよ! 恐ろしか! 

まぁその仏壇に罪はないんですが、早くリモワがスーツケースで運べる仏壇作ってくれないかなー。過去帳とか位牌とか全部入れられてしかも運べるお仏壇! 実際にはここらへんのを楽天で買って手を打つことになると思うんだろうけど。

 

1 Comment

ラミー

この話題の時にふらっと現れるラミーです(笑)。

「うちの場合」のお話、参考までに…。
①自分の実家
 家を売って娘のところに行こうと思うの・と、隣保の集まりで母がボソッと言った途端「買いたい」と名乗りを上げた方が。ご近所の遠縁になる方だったということもあるからですが、なんと「家の中のものは置いて行ってもらっても良いです。もちろん処分しておきたいもの、持ち出したいものはぜひ。でも片付けなくていいです。今置いてあるものの雰囲気が好きで、ここを買いたいので」という奇特な方でした。
なので、必要最低限の家財だけを持ち出し、デカくて重い茶箪笥や、猫ちゃんが簾にしたカーテンも吊るしたままお渡ししました。
1年くらいして、一度だけ様子を見させていただいたんですが、とてもいい感じに住みこなしていました。

②母実家
ザ日本の古民家の祖父母宅は、実質叔父の持ち物で…。ちょうど1年前に、何か思うことあってか、空き家になって10年目に突如一切合財処分すると決断。
その少し前に、私と母と叔母が「これは」というものを持ち出しに行きました。でも、祖母の嫁入りの黒檀の箪笥とか、亡き伯母がお見合いで着たという豪華な晴れ着などは実際どうしようもなく。結局、真っ新の佐賀錦の着物バッグと、日本ビーズの着物バッグ、汕頭の刺繍のハンカチだけを持ち出しました。
母は、自分のウェディングドレスと、私が小さいころに来ていた着物を。
最終的に、その昔…大正天皇行幸の際に仕立てたという金屏風だけが残りました。
仏壇については永代供養をお願いしたようです。でも結局いまは、空き家のままです。

長くなりましたが、どれが正解ということはないのが「実家処分」です。
でも個人的には、どなたかが住んでくださるのなら、思い出の品をあきらめる価値はあるような気がします。なぜなら「家が活き活きする」からです。
②はどんどんボロッちくなっていくのに対し、①は様子は変わっているものの「家らしさ」は残っていて、傍目にみて生気があるなと思います。

借り手(買い手)がいるうちが決め時だとは思います。
でも、後悔の無いような選択が出来る事をお祈りします。

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