甲子園に行ってきました

甲子園
新幹線って便利よね、甲子園で2試合見ても、その日のうちに日帰りできるんだもの。
高校野球ヲタの人が「明日は甲子園まで準決勝を見に行く!」と昨夜連絡をくれたので、「私も行くー!」と名乗りをあげて行ってきた。
7時58分の品川発の新幹線に乗り、阪神線甲子園駅に着いたのが午前10時58分。駅を降りたときから「チケットは全て売切れです」というアナウンスが耳に入る。「外野席を開放しているのでそちらでご覧ください」とも。外野席まで小走りで回り、とにかく座席を確保しなければと急く。無料の外野席は私が入った頃はもう満席に近く、わずかなスペースを見つけ、そこに腰掛ける。まず目に入ったのは、智弁和歌山の応援席の大きな「C」のマーク。統率のとれたチアガールと応援団の力強い応援を目の当たりにして心が打たれる。生で見ないとわからないものって、まだまだこの世にはいっぱいあるのよ。甲子園球場は、空が広くて、スタンドが丁度よい勾配で、両翼がゆったりとしていて、よい球場だと思いました。
第一試合は智弁和歌山対駒大苫小牧。初回の後攻が終わるまで35分近くかかった高校野球らしからぬゆったりした展開で始まった試合。智弁和歌山の打線が光る試合ではありましたが、駒大苫小牧が一枚上手。王者の風格で相手をねじ伏せました。智弁和歌山は整然とした力強い応援で、これはたいそう見ごたえがありましたことよ。
第二試合の鹿児島工業対早稲田実業。
初出場であり、県立高校、地元の選手で構成された鹿児島工業。先日の中迫監督のインタビューと、代打の今吉君の真っ白い歯とごりごりっとした頭、男前ピッチャー・榎下君を見て、鹿児島工業のファンになってしまいました。初出場・地元選手・県立高校というと、長野の松代高校もその部類に入るのですが、こういう学校が勝ち残ってくると、野球の神様の存在を信じたくなります。
さて、試合は、早稲田実業のピッチャー・斉藤君のできが素晴らしかった。彼のインタビューの話し方などを聞くと、イチロータイプの頭のいい野球選手なんだと感じる。表情は常に涼しげに凛としていて、高校生らしからぬ落ち着きを持ったプレーをしているように見受けられました。
この斉藤君、本当に素晴らしかった。
6回表、鹿児島工業が代打今吉を送ったとき、球場中がどよめいた。あんなに愛されるベンチ入りの選手って、しばらくいなかったんじゃないだろうか。今吉君の愛され方というのは、大相撲における高見盛のそれに似ているような気がしますが・・。彼が打てば流れが変わる、そんな期待が一塁側から強く感じられた瞬間。
しかし、斉藤投手は、きっちりと三振にとり、その期待を断ち切る。勝負あり。
鹿児島工業の初回の失点は仕方なかったとしても、斉藤投手の球を打てる打者はいなかったんじゃないかな。
明日は駒大苫小牧の田中投手と早稲田実業の斉藤投手の勝負ですね。13時からテレビの前に正座して見ることにします。
※竜神様に愛されているので、当然のように雨に降られました。第一試合の9回と、第二試合の1・2回。短い雨でよかったですよ。
※試合終了後、駅に向かったらえらい人ごみで歩くこともままならない。阪神が試合やったときっていつもこうなのかしら、いや、これ以上なんだよなー。それに比べると神宮球場ってあらゆる意味でこぢんまりしてるのね、などと話しながら、駅前のダイエーに一旦避難。こりゃあきまへんわ、ととりあえずビール。試合の間中約5時間じっと座席に座っていた上、売店に行く余裕もなかったので、ここでようやくお昼ゴハン。時間は午後5時頃。ゴハン食べ終わった後、駅に向かおうとしたら、竜神様に愛されているので、やはりここでも雨。激しい夕立の中、傘買って阪神電鉄に乗り込む。
※夏休みだからか、新幹線は満席でかなり遅い時間のものに乗ることに。
※変に時間が空いたので、なぜかヨドバシカメラでケーブル類を買う。なんだかなぁ。
※梅田の蒸し暑さに閉口する。
※帰りの新幹線は、行きと同じ13号車の1のB席。こういうことってあるんだー。往路は500系で、復路は700系だったけどね。
※その1のB席で氷結果汁を飲みながら、本を読む。1のA席のおにいちゃんも、なぜかやっぱり甲子園日帰り組の人だったわ。
※斉藤投手、いいです! 本当に頭のよさそうな投手なので、明日に期待します。ちなみに2chの高校野球板には、こんなのが立ってます。今吉は斉藤に何を言ったのか / 決勝 美男(斉藤) VS 醜男(田中)(鞭注:田中君はハンサムじゃないけど、男前だと思うわ) / 鹿児島工業の今吉は最強3 / 駒大苫小牧にどうやったら勝てるか考えるスレ / 【ひげ抜き】静商大野クンを応援するスレ【舌出し】 / 鹿児島工 今吉の今後を考える / マウンドにハンカチ持参のおぼっちゃんがいるらしい / 斎藤祐樹→タオルで顔拭く三年生。今吉君、大変な人気者です。静岡商業の大野クン(あえてカタカナでクン)、反則なくらいかわいこちゃんです。
※鹿児島工業の中迫監督の経歴が知りたいです。と思ったら、巨人の木佐貫投手を育てたのが中迫監督だったのですね。なるほど。
※甲子園球場脇に各高校の宿泊先リストがあり、なるほど、確かにそこを頼っていく人もいるのじゃろうね、と思ったりもした。
※クロサワにまさか!な、ヨカンじゃよ。
※道中ともにしたある作家の時代小説、井伊直弼が暗殺される時分の物語だっちゅーに、登場人物の会話の端々に現代の言葉が混じっていてちょっとげんなり。「そうです。○○の地形に○○を失敗させるような要素があるのがわかったからには、すぐにも撤退すべきでしょうし、もっと適した場所があるなら、一日も早く移ることは正しい選択というものです。それが結局は資金効率的な使い方というものですから」なんてぇ今の銀行家が吐きそうな台詞、18世紀末の近江商人がいうわけないと思うんだけど。話の題材が面白そうなものだっただけにたいそう残念に思います。小説の全編を通して、現代の言葉が混じった台詞回しであれば別に文句もいわないのだけど、物語の冒頭はかなり慎重に言葉を選んで江戸のあきんどの会話を構築していたように見えただけに、惜しいわ。

3 COMMENTS

Khaki

甲子園、うらやましい!!
高校野球は公立校がいいです。地元中学出身者ばかりの。そういう意味で、今治西や鹿児島工、松代はよかった。また出てきて欲しいです・・・
もうすぐ決勝が始まります!

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すごかったですねー。もうどうしたらいいのか! 今までの大味な試合が続いた大会の印象を覆す、レベルが高い試合でした。もう明日はどうなることやら!
鹿児島工業には、殊勲賞と敢闘賞を差し上げたいです。

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