冬の虹Moonlightのそのまえに/映画「スプリング・ブレイカーズ(原題 Spring Breakers)」

スプリング・ブレイカーズ [DVD]

怪作ですな! あらすじはeiga.comから。

「ミスター・ロンリー」のハーモニー・コリン監督が、春休みに犯罪に手を染める女子大生4人組の過激な青春を描いたクライムドラマ。
レストラン強盗で手に入れた資金でフロリダ旅行へ出かけた女子大生4人組は、旅先でドラッグやセックス漬けの毎日を楽しんでいたが、麻薬ディーラーの男エイリアンとの出会いをきっかけに裏社会へと足を踏み入れていく。
「127時間」のジェームズ・フランコが麻薬ディーラー役を怪演。

怪作ですわ、2013年作品。公開当時気になっていたけど見はぐっていた映画。邦人が抱く「インスタ映え」という概念を覆す規模でパリピでウェーイな映え映像が延々と続く、そんな中で繰り広げられるイケイケ(死語)女子大生のちょっとはじけた春休み・・・のはずが、見る側の斜め上をゆくえらいこっちゃな展開に。

胴長短足の日本人がいくらホテルオータニの泡ふんだんのナイトプールではしゃいだところで、ねぇ・・・と寂しい気持ちになれる春のフロリダのプールサイドよ、フロリダこわい! 

悪夢のように続く同じシーンと同じセリフの繰り返し、命乞いの代わりに拳銃の筒を必死にしゃぶるジェームス・フランコ、ほんとにどうかしてる物語。四人が並んだときのビキニの配色、ピンクのパーカーに鮮やかな水色のネイル、しんと冷たい警察署の色、真人間のいる社会を感じさせる法廷の風景、暗闇に浮かぶポップな黄色いビキニとそれに反して沈んだ色になる彼女たちの白い肌・・・すべてのシーンを支える完璧で鮮やかな色彩設計、この映画の座標軸のこっち側に「ムーンライト」があるんだよね、ははぁーん。

これはもしかしたら20年後には、2010年代のカルト映画として残る作品なのかもしれない、ゴクリ・・と最後まで正座して見届けました。それにしても「127時間」のジェームス・フランコ、役作りしすぎてお腹がでていてがっかりよぅ!!

 

ムーンライト(字幕版)

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