ドイツ鉄道乗り鉄の旅/その4 ドイツ版青春18切符/ジャーマンレイルパスとユーレイルパス、どっちがオトクなのファイっ!

google mapを広げてフランクフルトを拠点にエクスカーションできる土地を探し、日帰りで行って帰ってこれそうな各所行き先を書き出してみた。

行き先候補地リスト

国外編1.スイス、バーゼルまで。片道3時間。
国外編2.フランス、コルマール、ストラスブールなど。
国外編3.ベルギー ドイツ鉄道で終点まで。片道3.時間。
国内編1.ライン川くだり。残念!ライン川下りはシーズンオフ!
国内編2.ちょっと乗継が面倒だけどニュルンベルク鉄道博物館往復。
国内編3.マンハイム・ハイデルベルクの古城めぐり。
国内編4.ケルン大聖堂・アーヘン大聖堂、世界遺産はしごツアー!
国内編5.シュトゥットガルト往復、ポルシェ博物館・ベンツ博物館!
国内編6.ミュンヘン往復、BMW博物館、でもミュンヘン去年行った。
国内編7.ベルリン往復!片道4時間!遠い!

これらの候補地を甥っ子に見せ、どこがよいか選んでもらった。一度の旅行で各所に行ってみたいようで、その結果以下の行き先に絞られました。全然絞れてない!!

行き先リスト第一候補

国外編1.スイス、バーゼルまで。
国外編2.フランス、コルマール・ストラスブール。
国外編3.ベルギー ドイツ鉄道で終点まで。
国内編4.ケルン大聖堂・アーヘン大聖堂、世界遺産はしごツアー!
国内編5.ポルシェ博物館・ベンツ博物館のシュトゥットガルト往復!

google map を開いて再度検討。ベルギーのブリュッセルはドイツ鉄道の新幹線ICEの終点地で、その路線はケルンとアーヘンを経由していきます。ということで国外編3.と国内編4が悪魔合体! 次にバーゼルとコルマールは近いんだけど、コルマール・ストラスブールのほうがインスタ映えることが判明し、バーゼルは却下。そして国内編5.のシュトゥットガルトは、彼の地に算数が苦手な観光者向けパスカードがあることもわかり、またドイツといえば車ですやん、車の博物館行ってみたいですやん、と参加者の意見もまとまり、以下の旅程になりました。

行き先リスト最終候補

国外編2.フランス、コルマール・ストラスブールなど。

国外編3.ベルギー、アーヘン大聖堂、ケルン大聖堂、一筆書きの旅!

国内編5.ポルシェ博物館・ベンツ博物館のシュトゥットガルト往復!

鉄道パスと個別区間、どちらがオトクなの?

さて、そこで鉄道パスの出番です。欧州21カ国を回れるユーレイルパスというものと、ドイツ国内のみの自由に移動可能なジャーマンレイルパスの二種類を選べます。日本語対応のユーレイルパスの公式サイトでどちらも購入できます。3月の欧州はシーズンオフなので、ユーレイルパスは一割引、ジャーマンレイルパスは一等車も二等車と同じ料金で提供中という太っ腹サービス中。

そもそもドイツ鉄道などの乗車券は、欧州鉄道の公式サイトから出発日の一週間以上前に予約すれば区間区間は安く購入することができる。しかしクチコミサイトを見ると「日本の鉄道の正確さをドイツの鉄道に求めるのは無理」「鉄道運用の時間が正確といっても日本と比べることはできない」「安い切符は返金ができなかったり、違う便に乗り換えることができないのでリスクが高い」などというコメントがちらほら。また旅の途中で体調を壊したり、思わぬアクシデントで希望の便に乗れないこともあるだろうから、便ごと個別に予約するのは早々に諦めた。また、格安な便は乗りたい時間帯には走っておらず観光時間が削られてしまう。海外に行ってまで移動費をケチる必要はないので、やはりパス購入が現実的であろうという判断に。

ジャーマンレイルパスとユーレイルパス、どちらがオトクなの?

で、ドイツ鉄道パスか欧州鉄道パスのどちらかを購入するかという問題に改めて立ち返りますと。

  • ドイツ鉄道のみでも鉄道でベルギーのブリュッセル、スイスのバーゼルまでは行ける。フランスのストラスブールまではバス乗車券が割引になる。
  • 今回の旅程でいえば、ドイツの国境駅から先のICEの通過駅であるフランスのストラスブール(あるいはコルマール)までがジャーマンレイルパスの範囲外となる。
  • しかしドイツ鉄道パス+(国境-ストラスブール間)のチケット代を計算すると、ユーレイルパス二等車席の料金とだいたい同じになる。ていうか組み合わせによってはユーレイルパスのが安くなる。
  • ということはユーレイルパスを素直に買えばよいの? 合ってる?

などともたもた考えあぐねているうちに出発日の週の月曜の朝に。調べれば鉄道パスは紙のチケットが手渡され、それを持参しなくてはならぬという。え、紙? 飛行機のチケットがQRコードひとつの時代に、鉄道パスはPDFとかじゃなくて紙で届くの? ふええん、今から買い求めて出発に間に合うのかしら。あるいはフランクフルト中央的のカウンターが開く時間を待って「あーうー」とか言いながら鉄道パスを購入しなくてはならないのか。そんな手続きに時間を費やすのはバカバカしいではないか。事前に準備できるものはすべて準備していったほうがいいのだ。しかし何度検索しても欧州鉄道の日本語版公式サイトしかヒットせず、正確だけど微妙な日本語でそのチケットで希望の旅程が確保できるのか自信がもてない。

どうしたものかなーと何度目かの検索をしたら、日本の欧州鉄道代理店のサイトがヒットした。

なんだよ、HISで買えるじゃん!!!!

この一ヶ月間、旅程を検索している間にまったくヒットしなかった日本の代理店が、え、いま、このタイミングでヒットするの? 「SEO対策はどうなっているのかね、きみ!」などと突っ込む暇も惜しんで、「こういう旅程で購入検討しているんですが、実際どうなんでしょうか」と見積もり依頼を送信、次の日の朝、代理店から「出発日間近じゃないすか!さっさと決めますよ!(意訳)」という電話をいただく。ありがとうございますぅー。30分ほどの電話で以下のことが決まりました。

  • ストラスブールに行きたい場合は、素直にユーレイルパスを買ってください
  • フランクフルト→ストラスブール間の指定席券は不要ですが、ストラスブール→フランクフルト間は指定席を購入したほうが無難なので4.5€の指定席を購入してください。
  • ユーレイルパスはフランスのTGVやベルギーのタリスに乗るには別料金がかかるので、できるだけドイツのICEを中心に旅程を組んでください
  • google mapの経路検索はあてにならないので、ドイツ鉄道のアプリを入れてください。遅延情報や乗車ホームの案内も出ていて正確で使いやすいです。英語版あります。
  • 一等車は空いてるから座りやすいですが、二等車もだいたい座れます。日本みたいに指定席を購入するのは必須でなく任意です。埋まっている席は座席の電光掲示板に埋まっている区間が表示されるので、それに従ってください(実際に電車に乗るまでこの仕組がよくわからなかった)。
  • 出発日間近なので特急対応料金一人1000円いただきます(良心的ぃ☆)
  • 乗車開始前に駅でチケットのアクティベイトを行う必要がありますが、代理店でも行うことができます。駅でやると大変面倒臭いですが、日本でやればわずか500円、いかがしますか?(良心的ぃ☆ お願いします)

現地で「あーうー」となる時間を一分でも減らしたかったので、代理店さんに全部お願いした。特急対応・バリテーション対応・郵送料含めても、欧州鉄道公式サイトと同じくらいの金額で済んだと思う。そして飛行機の離陸24時間前に到着したのがこちらの封書。

手前がユーレイルパス、下が指定席券が入ってるホルダー。日本のクレジットカードサイズの乗車券と違って紛失しづらいサイズの封筒。きゃあぁぁ、私、これで欧州鉄道乗り鉄の旅ができるのね、とちょっと感動しました。個人の旅ブログや旅行のクチコミサイトなどを参考にしたけど、やっぱり早かったのはプロの仕事だなーと感心したりもしました。この個人ブログの罠にはシュトゥットガルトでもはまることになり、帰国時には公式サイト最強伝説を肝に銘じてゆきたいと心に誓ったのでありました。

さてようやく出発ですー! 続く!

2 COMMENTS

たかとり

DBの「埋まっている席は座席の電光掲示板に埋まっている区間が表示される」システム、事前に本で調べて知ってはいたものの、どんなもんか(実際空いているのか)は乗ってみるまでよくわからなかったですね…

そしてDB駅の切符販売機で可能な「乗り換え案内・必要なら印刷してあげるよ機能」、ニッポンのどこかに流用されると良いのにと願って10年以上経ちますが、全く交わりませんし、JR同士は協力する気がなさそうだし、一部の切符をのぞきアルファベット表記がされる気配すらなく…2020年、大丈夫なんでしょうかねぇ…

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ukasuga

はいー、まさに! 乗ってみたら確かに理解できたのですが、混み具合も事前に検討つかずかなり戸惑いました。今回の3日間については早朝便はさておき、休日は割と混んでるけどササッと動けば座れないというわけでもない、という感じでした。またその電光掲示板、窓の上にあったり、席の肩にあったり、車両によって設置場所が違うことも。これにはドキドキしました。

しかしJR、ほんとうに外国人対応のアプリ作れるのか、私も心配になってきました。

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