ドイツ鉄道乗り鉄の旅/その5 超高速!フランクフルト市内観光

現地15時にフランクフルトに到着、空港を出たのは16時、「地名が読めないのが致命的だ、地名だけに」とぶつぶつ言いながら市内に着いたのは16時半。着いたホテルは、各所口コミサイトで☆3.5のホテルで、その星の付き方の内訳は、立地5.0、施設2.0、サービス3.5という内容。いろいろな国からいろいろな人がやってくる吹き溜まりのような中央駅のすぐそばの安宿。安宿だけど、部屋の広さの割に広い面積のバスルームは清潔でバスタブもあるし十分な水圧のシャワーもでる、部屋もボロいと言えばボロいけど東芝の液晶テレビもきっちり冷えてる冷蔵庫もある。いつからか旅行で安宿が平気になってきた自分にとっては「まぁ十分でしょう」というホテル。荷物を少し解いて日のあるうちに散歩に行こうと以下のルートで散歩した。当日の日没は午後6時15分で、暗くなる寸前の散歩です。


フランクフルト中央駅から徒歩15分くらい。木組みの建物がかわいらしい15世紀の建築物のあるレーマー広場。広場になっていて、観光客向けの気楽なレストランやカフェがある。江ノ島の参道みたいな感じ。


レーマー広場を出て大聖堂の脇を通ってマインツ川にかかるアルテ橋に。両岸は自転車や人の散歩道になっていて、なのにアヒルや鴨・白鳥がのさばっていた。レンギョウと桜が盛りで「え、フランクフルトの春ってこんなに早いの?」と驚いた。桜の木の下のベンチで6缶入りのビールの箱を下げた学生やおじさんたちが談笑しているのを見て、「お花見の最小ロットが半ダース」と一句諳んじたりした。


「マイン川のほとりの高層ビル群がマンハッタンなのでマインハッタンと呼ぶ地元っ子も」とガイドブックにあったけど、高層ビルの数が少ない。これでマンハッタンに似てるとか言うならば、マンハッタンが鼻でぷぷーって笑うんじゃないかしら? 
水上バスが並ぶ幅の広い川と整備された両岸の歩道と桜と少し背の高いビル群を見てたら、「はっ、ここはもしや浅草? 隅田川?」などと思ったり。そびえ立つビル群のすぐ近くに、それもワンブロックあるかないかという距離のところに、レーマー広場のような木組みの建物が並ぶ広場があるギャップがすごい。街の共存方法がいきなりだ。京都駅を出てすぐ行った先に東本願寺があって「わー」って思うのと似た感覚なんでしょうか? あるいはスカイツリー見たあと、浅草寺に立ち寄るような?


アルテ橋から少し下ると愛を誓いっぱなしの南京錠が多数ぶら下がる「鉄の橋」。鉄の橋を降りてまた広場に戻り、観光客向けのレストランにて「あーうー」となりながらお食事。細切れのソーセージが載ったカリッカリのA3サイズのクリスピーピザのようなドイツ料理を食べる。ピザと明記してもいいような料理だったけど、ピザとは書いてない。ドイツ鉄道の食堂車でも同じものを売っていたのでご当地料理のようですが、最後までその名前がわからなかった。ピザの大きさに辟易したけど、恐ろしいことに白ワインと一緒にお腹の中に収まってしまった。旅行中の胃袋ってばほんとに恐ろしい! 


ユーロタワー、欧州中央銀行。おぉ、これがドラギたんが生んだ欧州中央銀行? 

ホテルに戻る途中でスーパーに立ち寄り、1.5lのボルヴィック、720mlのスパークリングワイン、250mlのコカ・コーラ、ハリボー1袋と小さいハリボーを買う。7.5€。えぇードイツって先進国のくせに意外と算数が苦手ぇぇー。大好きー。「ヨーロッパなんて川と城と大聖堂の繰り返しだよなー」と思いながら部屋でワインを飲んだ。日本ならそれが神社やお寺といった祈りと集会の場で、都市は川沿いにできあがる、そしてわたくしはフランクフルト浅草説(あるいは築地説、上の写真のあの背の高いビル、聖路加タワーみたいですやん)を提唱していきたい。えぇ、提唱していきますとも!

 

ライン河―ヨーロッパ史の動脈 (岩波新書)

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