夏安居星の時計のLiddellの日

寝室でうたた寝していたら猫がやってきた。私の頭を覆うようにして彼女も寝そべった。あははは、君は起きてる最中は毎回毎回フシャ-と私のことを威嚇するけれど、本当はツンデレガールなのではないかね、いつまでツンデレガールでいるつもりかねと額の硬いところをカリカリしながら寄り添って寝た。

しばらくすると、猫が立ち上がり寝室の隣の北の部屋へ移動した。隣家の植え込みと接しているその部屋の窓を開け放していたのだが、猫はそこから出て行ってしまった。いけないいけないと三和土のサンダルを履き、猫を追いかける。茂みの中から口になにかをくわえた猫がでてきた。もぞもぞと動くそれはネズミだった。ウカちゃんのワイルドさに初めて触れ驚いていると、またどこかに行ってしまう。別の茂みがガサガサ音を立てているので覗きに行くと、今度は青いザリガニのような甲殻類の生き物に前足を噛まれ、その足をブンブンと振っていた。

こんなザリガニ日本にいたっけ、いるんだ、新宿区にはいるのかな、しかしこの茂み、実家の裏庭にすごくよく似てる、そうかここは実家だ、昭和の終わりまでじいさまが丹精に手入れしていた石楠花とツツジの咲く小さな庭だ、この庭だったらあの青いザリガニが出るのも致し方ない。あれ、でもおかしいな、この視界。私はいつからコロボックルになったの、猫が隠れるほどしかない高さの草むらをなぜ下から見上げているの? これはもしかして猫が見ている夢なんじゃないの? 

というところで目が覚めた。猫が見ている夢を自分の夢として見たのか。自分の身にもこういうことが起きるんだとしばらく放心してしまいました。またみたいな、猫が見てる夢。

 

老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫)

1 Comment

いち

うわあ、なんかまさに「おかゆが炊けるまでの間に見た夢」だね。
人の一生って夢みたいなもんかしら、どうかしら⁈

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