昨年末の日曜の朝、猫のトイレの始末をしようと蓋をあけたら大変なことになっていた。ニャンとも清潔トイレのトイレマットから猫のおしっこが給水しきれずトレイのなかに溢れていたのです。その日の夕方、動物病院に予約がとれ、フル検査、腎臓の働きを示す数値が怪しく「いよいよ腎臓が」と覚悟することに。
当日は注射をし、その二日後にまた通院。ハーフ検査、下がってほしい数値は下がっていたけど、別の数値が気になるとのことで、抗生剤を10日ほど投薬、その後通院。この間、ゴハンをまったく食べなくなり、ひどいときは1日15gしか食べない日もあった。しかし、再びまた検査を促すドクターの前で、私の中の鱗滝さんがムクムク頭をもたげ、「口の中に異常があるんじゃないですか?」ときいてみると「あ、歯石がありますねー。それで食べられないんですかね?」
判断が遅い!
いや、ドクター、それ最初に見てくださいよ。
まぁそれはそれとしてまたフル検査、今度は体内で炎症が起きていることを示す数値が下がらず、心臓に問題があるのかもしれないとのこと。ふむふむ、オッケー、先生、怪しそうになる数値がなぜ都度都新規に登場してくるのかしら? 最初の検査でフルフルの検査してくれてええんやで? そろそろ他のドクターの意見も聞かせてもらってもよいんじゃないかしらどうかちら? 私の中の鱗滝さんのオーラが背後に見えたのか、その先生も「僕じゃ無理なので、院長先生に心臓のエコー撮ってもらいましょう」と提案してくれた。よかった、角を立てずにドクターチェンジ成功。
翌日また通院。院長先生に心臓のエコーを撮ってもらい、猫ちゃんの心臓がドックンドックン動いている様子を見させてもらう。ほえええ、すげええ、ちっちゃいのに動いてる。「見た感じ何のもんだいもないですけど・・・ま、点滴と食餌ですね!」と、缶からフードを取り出しでっかい注射器みたいなものにミシミシと詰めていく。
判断が早い!
嫌がる猫ちゃんの背中にプスッと点滴、「ふげーーーぎゃぉーー。憶えておけよ!!」。暴れる猫ちゃんに注射器を口に含ませ強制食餌、「なんだばかやろー、うっめーこれ超うめえ! 離れろよばかやろうーーー! でもこれ超うっめえ! 押さえつけんじゃねぇよ、でもこれ超うっめぇ! 俺の爪をお見舞いするぞ! でも猫として生きる、最高! うめえええ!!!」とむしゃむしゃする猫ちゃん。前脚でシリンジを抱え込んで食べる姿に、飼い主ながら鬼気迫るものを感じました。あれぇ、これまでの食欲不振は一体なんだったのかい? ただ単にいままでのゴハンに飽きただけだったりする? 「院長先生の食欲促進剤と強制食餌 > あまたの検査」、とか思っちゃいけないよね? いけないよね?
その後、点滴3回、検査1回にで都合3回通院。結果、炎症数値が下がらないのは定期的に検査するけれど、体重減少は年齢のものと覚悟し、腎臓病に気をつけた療法食をとることで様子見ということになりました。ヒルズの療法食にチェンジです。いまはガッツガツとゴハンを食べるようになったので一安心です。
がんばれ猫ちゃん! がんばれー!
人間でいったら吉永小百合(76歳)の年代だもの。
目指せ、草笛光子(88歳、猫でいったら18歳)のお年まで!!!
がんばれ!!