ウカっこが家に来た日の話


よく覗きに行くペットショップで、ノルウェイジャンの子猫が一匹おりました。10日に一度くらいなんとなく覗いているお店です。行った日は店内に客もまばらで、暇そうにしていた店員さんが「抱っこしますか?」と声をかけてくれました。本当は、耳が折れた小さい小さい子猫や、虎柄の小さい小さい子猫を抱きたかったのですが、その2匹はスヤスヤと寝ており、もう子猫とは呼べないサイズに成長してしまったノルウェージャンが元気におもちゃをガブガブやっているのを見て、「あぁ、じゃぁあの子を」と指名したのです。これが抱きキャバというものかしらと思いながら、鼻がピンクのその猫を抱きました。彼女は腕の中で、早速わたしに向かってガブガブしたのです。元気がよくて美形な猫だなーというのが第一印象。その日はそのままお店を出たのです。だめだめ、動物なんて、気楽に旅行にいけなくなるわよ、なるわよ、と自分に言い聞かせながら帰途についたのです。
その7日後、まさかあの猫はもういまい、どこかにお嫁入りしたことじゃろうと思いお店を覗いてみたら、まだいる。全然売れる気配がない。この子はいずれなんらかの方法で早い死を与えられるのやもしれない、なんてことなんてこと!、猫一匹面倒見るくらいの甲斐性ならあたしにもあるわよ、と思った瞬間、プラスティックのカードがカッと閃光を放ち、黒いキャリーバッグに彼女を入れてタクシーにひらりと乗ってしまったのです。
ウカッコとの暮らしは9月1日でちょうど半年になるわけですが、どうだろ、楽しく暮らしてるのかしら? あたいの腕はウカやんのためにあるんじゃないんやで~。猫は拾ったりもらったりするもんかもしれませんが、たまにはこういう出会いがあってもよいのです。
牙が成長して、ガブガブしたあとの噛み傷が日を追うごとに深くなってゆく。今日はウンチをトイレの外にうっかりしちゃいました(わたしじゃないですよ)。いまだにトイレの前ではにゃーにゃー鳴いて回ります。この半年間で他人の家に3回お世話になってます(しかも長期で)。まぁ楽しく仲良く元気に生きていこうね。

4 COMMENTS

サワ

いやいや、そういうペットショップからの救出という出会いもありだと思いますよー。
あんな警察犬みたいな猫、他の人じゃ育てられなくてよ!

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カヲル

ノリとしては身請けをして貰ってきた
って感じでしょうか?
いい旦那(奥様?)にあえてよかったと
思いますよ。

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スガ

うん、まさに身請けでした。
警察犬プレイはウカ様の真骨頂。
また是非ご堪能下さい。
右腕のほうが反応がいいです。
やるほうも少々命がけですが。。

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Sっちゃん

実家の柴わんこも実は身請け?組でした。そのわんこは現在17歳。耳も遠くなり目もほとんど見えません。が、食欲は旺盛、可愛い女子ワンコには俊足を発揮、時々脱走する好々爺(?)です。
出会いとは、こういうものかもしれません。動物とも赤い糸は繋がっているのだと思います。

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