是枝監督のパルムドール/映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」

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是枝監督の「万引き家族」がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した。素晴らしいニュースです。アレキサンダー・マックイーンの赤と黒のドレスを着たケイト・ブランシェットの「これは並外れた作品です」という力強い評が印象的でした。安藤サクラはルイ・ヴィトン松岡茉優ちゃんはボッテガ・ヴェネタ樹木希林さんの黒のドレスがかっこよすぎる・・着物とかなのかな、これ? 

 

あらすじはWikipediaから。
東京の下町を舞台に祖母の年金と万引きで生計を立てる貧しい一家を主役にした物語。
親の死亡届を出さずに年金を不正に貰い続けていたある家族の実際にあった事件をもとに、是枝監督が家族や社会について構想10年をかけて考え作り上げた。

 

あぁこういう社会から置き去りにされてしまった人の作品、いろいろ見たなー、確かケン・ローチ監督の作品であったよなーと記憶をたどったら、そうでした、2016年の作品「わたしはダニエルブレイク」でした。イギリスの障害者年金のシステムをうまく利用できず、いくつかの不幸なアクシデントが重なり、主人公が社会からこぼれ落ちていってしまう物語。この作品も、2016年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しています。そのときみた感想の記事はこちら

わたしは、ダニエル・ブレイク (字幕版)

 

ここ数年で見た映画で印象的だったもので、やはりパルムドールを受賞している作品にフランス映画の「ディーパンの闘い」がある。使用されている主な言語はタミル語。内戦下のスリランカで、妻と娘を殺された元兵士のディーパンが、居住許可を得るため赤の他人と家族を装いパリに渡り、新たな人生を歩もうとするが・・・というお話。スリランカのグラン・トリノというか、スリランカ発「そして父になる」みたいな物語。化繊の薄汚れた上着をずっと着続けているヒロインの姿が印象的だった。移民問題や人種問題、宗教問題、それらを解決することも能わぬどっしりと横たわっている貧困。タミル語の映画なんていままで見たことがなかったので、その点も印象的だった。そのときの感想はこちら、自分で書いておいていうのは大変恐縮ですが、ちょっとなに言ってるかわからないですね。

ディーパンの闘い(字幕版)

 

とかいってるとカンヌ国際映画祭はそういうテーマが好きなのかとまとめられてしまうかもしれないですが、過去にはクエンティン・タランティーノの愉快な早口映画「パルプフィクション」やタイの美しいファンタジー映画「ブンミおじさんの森」なんかも受賞していますので、特にあるテーマに特化した映画祭というわけではないと思います。
しかしながら、この数年は、全世界的にこのようなテーマに向き合わねばならない状況にあるということなのだと思います。

 

安藤サクラさんが出ている映画はほんとうによい作品が多いので、公開が待ち遠しいです。奥田瑛二の娘で、旦那が柄本佑ということは重々承知しておりましたが、曽祖父が犬養毅と知って、いま腰が抜けそうになったんですが。

安藤サクラさんのオススメ作品はこちら。みなさまもぜひ。

北朝鮮の帰国事業に参加した在日朝鮮人の兄(井浦新)の、日本への一時帰国を描いた作品。

実家に引きこもっていた32歳女子が、100円ショップでバイトしていく物語。

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