台湾・台湾　いき台湾

週末は台湾に行ってきた。地球規模で見れば与那国島のちょっと隣の島だけど、成田空港まで２時間近くかけて行き、３時間半弱のフライトで到着したその島の第一印象は、海老スープの匂い。短い滞在だったけど、台北市内で行くべき箇所は全部行った！　
朝に忠烈祠で兵隊さんの交代劇を見て、続いて故宮博物院で白菜見て驚き、清の乾隆帝が使ったという遊び道具を見てだーっと涙がなぜか出て、もっと見たいと思いつつも時間の都合でざくさくとそこを追い出され、茶芸教室という名のお茶販売セミナーにお呼ばれを受け（まんまとプーアル茶の板茶を買ってしまう）、お土産物やさんに運び込まれ（ここはなにも買わず蓮の実を試食して終わり）、小籠包のランチ、中正紀念堂で大理石の宮殿に飾られた奈良の大仏クラスの蒋介石の像を拝み、足つぼマッサージに連れていかれ、マッサージの女性にここがおかしいと指摘された場所はすべて先日の健康診断で要注意といわれた箇所、ぎゃっと驚き、うっかり漢方薬を買い（正しきカモ）、次はデューティーフリーショッパーズに拉致、居合わせた人全員なんにも買わず（だってほしいものがなかったんですもの）その日の市内観光は解散、その後は、地下鉄に乗って市南部の台北１０１という高さ５０９ｍ・１０１階建てのビルにのこのこと登りに行き（高所恐怖症なのに！）、展望台に行くエレベーターの前で駄々をこねる私、「やっぱ登らないー！」「熊谷組の建設だから大丈夫！」「だってだってエレベーターも怖いー！」「東芝製だから大丈夫！」となだめすかされ１秒１ｍの速さで進むエレベーターで地上３８０ｍの高さまで３８秒で移動、ひぃっ！！！　今思い出しても足の裏がむずむずするっ！　そんで見た夜景は、えーとえーと、雲に隠れてちぃとも見えません！！！！　屋外展望台なるものもあり、おそるおそると金網越しに夜景を見ようと試みるも、やっぱり雲で見えません、がっでむ！　あ、台北１０１ってこんなビルです。それにつけても台北で知る日本ブランドの安全性よ！　その後は士林夜市まで足を伸ばし、活気溢れる夜の市を一周した後、臭豆腐の匂いにげんなりしてホテルに戻り、翌朝、残り少ない時間を惜しんでタクシーでもう一回故宮博物院に行って（中略）、今、うちでこれを書いてます。
以下、台湾覚書。
・清の乾隆帝の使っていたという遊戯具と、郎世寧の描いた鳥の絵を見て、あぁこの人たちって実在したんだと思い、突然涙が出てきた。これが故宮博物館のもつオーラかと強く感じる。
・台湾はスクーターと自転車の島。バイクは道路交通法的には２人乗りまでオッケーなようなのですが、子ども二人＋両親二人という組み合わせの４人乗りを何度も見ました。自転車は、基本的にツールドフランスみたいな格好で乗るスタイル。排ガス規制をしていないので、マスクをしている人が多かったです。信号待ちしているスクーターの一群はなかなかの迫力。
・台湾でどんなにお金を使おうと思っても、食べても飲んでも移動しても全然お金が減らない。多分、お土産以外だったら、一人５０００円も使えないのでは？　タクシーが安いので結構な距離でもすぐ乗っちゃう。体感的には日本の１／４くらいかな？　あ、ちなみに日本の円が対アメリカドルで９５円くらいで、２５分乗って日本円で９００円くらい。運転手さんと言葉は通じなくても、漢字は通じる。漢字ってすばらしいわ！と何度も思う。
・水道管がせまいのか、水圧が弱いのか、そもそもの習慣の違いかもしれないが、トイレにトイレットペーパーを流せない場所が多い。成田空港に戻って、ゴーッと豪快に流れてゆくトイレの水を見て、日本ってすばらしい国だと感謝する。
・台北１０１のフードコートで食べた海南鶏飯がうまかった。チキンスープで炊いたタイ米がうまかった。ってそれは台湾料理じゃない。
・泊まったホテルのロビーで無線ＬＡＮが使えて助かった。
・行きの便では、三谷幸喜の「マジックアワー」を見る。大爆笑の２時間、とそれに続くそうでもなかった２０分。私は佐藤浩一の映画館のシーンで映画が終わっても全然問題なかったんですけど、後が長かった。正直長かった。あと、配役が豪華すぎて誰が脇役かわからなかった。でも全体テンポよく、何度もばたばたしながら大笑いするくらい面白かったので８５点。
・帰りの便ではスティーヴ・カレルとアン・ハサウェイの「ゲットスマート」を見る。まぬけなスパイと凄腕美人スパイの珍道中。ミスタービーンをスティーヴ・カレルに演じさせたいのか、しかし、カレルはその役目もしっかり果たす。ナガ姐さんと気楽に劇場で笑いながら見たい映画。スティーブ・カレルファンだし、アン・ハサウェイは足長美人だし、お約束的笑いもテンポよく、やっぱり足をばたばたさせながら何度も大笑いしたので８５点。
・総括
香港シティーはお金の匂いがプンプンして、街が都会で、そこがすごく好き。台湾は、一切そういう匂いがせず（するとしたら、海老とチキンスープの匂い）、かといって素直で朴訥で真摯で真面目一本槍・・・というわけでもなく、そこらへんのバランスが居心地いい。次回行くときは、故宮博物院に行く時間をもっととり台湾。
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※この「台湾・台湾・いき台湾」はオセロのお二人がやっていた台湾観光キャンペーンのキャッチコピーです。