特急にのって


お腹召しませ 浅田次郎
時代小説が読みたいぃぃぃぃぃと本屋で浅田次郎を買って読みながら東京へ戻る。今日明日にでも、池波正太郎の鬼平犯科帳を本箱の奥からひっぱりだしてる自分が予想できます。虚実織り交ぜた幕末お武家物語「お腹召しませ」はいい短編集だと思うんだけど、それぞれの話の前後に挟み込まれた浅田さんの独り言がちょっと邪魔。
車内で。
座席を4人で向かい合わせるようにした二十代グループが近くにいた。特にうるさい声じゃないのだけど、話の内容がどうも気持ちのよいものではない。場所が場所ならナイフで刺されてもおかしくないような仕事自慢を続ける国際金融マンと、その仕事の是非もわからずビジネスクラスでの海外出張がいいないいなうらやましいなと連呼する若い女の子。うーん、うるさいっていうわけじゃないんだけど、内容がどうもなぁ・・と思っていたら、そのグループの近くにいた四十代後半の男性が一言。
「きみたち、車内で静かにすごしたい客もいると思うのだが」
と一言。そのあと「話題を選びたまえ」とも付け足していたような。彼らは気の毒なくらいにシュンとしたけれど、あたしゃすっとしましたよ。
まぁでもやっぱり、うるさかったわよねぇ、あの子ら。

1 COMMENT

ようこ

ゆっくりと本を読みながら帰京されたとうかがって、安心しています。この週末は大変でしたね!またの機会を楽しみにしています。
(浅田次郎は、わかっていても泣けてしまいますね・・・)

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