女漫画家作品ふたつ ぼくんち/大阪ハムレット


ぼくんち(全)
西原理恵子さんの1995年から1998年にビッグコミックスピリッツでオールカラーで連載されていた作品。観月ありさ主演で映画化されたので記憶にある方もいらっしゃることでしょう。『この世で一番大事なカネの話』のルーツがすべてここに・・・。明るく透明感のあるカラーが物語を救っていますが、これ、モノクロで読んだら結構落ち込んでしまうかも。すんげー、これを35歳の頃に描いたのかー、すげー。男と女に関する格言がせりふの端々に出ているのですが、私のなだらかな人生で得た教訓とはケタが違いすぎて、脳天愕然。ふぎゃー。

あざらしのゴマちゃんが活躍する4コマ漫画「少年アシベ」や、できの悪い女子高校生と結婚した教師夫婦が主人公の、いろんな人間がでてくる4コマ漫画「ここだけのふたり」などで有名な森下裕美の「大阪ハムレット」。
全部読みきりの短編集。読んでみて、森下さんってこんな境地にまでもう行ってたんだと愕然としました。人が死ぬ話は一個も出ていませんが、ほぼ全部の作品であたしゃ滂沱。人が死ななくても、難病にならなくても、人骨を他国で投げ飛ばさなくても、から揚げが食卓にあがってなくても、気持ちを揺さぶる作品はいくらでも生むことができるのよ、それが!
大仰な言葉でいえば魂の再生物語、だけどベースは大阪の下町の普通の人々の暮らし。何気ないヒトコマ・ヒトコマの表情の豊かさと伝わってくる彼らの微妙な感情の動き、こういう顔立ちのおばちゃんっているよなー、こういう賢い中学生の女の子っているよなー、といちいちの説得力の強さ。うーんー・・・・やられたー。もー目がかすむー。ほんと、やられました。未読の方はぜひ! スガヤンにだまされたと思って!
今日は選抜の開幕試合をうっかり見てしまい、気がついたら手に汗握る逆転・追加点・逆転・追加点・誤●・突き放し、最後に大逆転というすんげー試合でえらい目にあいました。途中から倉敷工業に猛烈に肩入れ。あぁ、すんげぇ試合だった。記念画面キャプチャはこちら☆

倉敷工、スクイズ成功も認められず/センバツ
うーん、これはひどい・・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=src28fDOHIs

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