年金があってもなくても冬支度



日本よ、これがなめこだ!!
またもや小さな野暮用が発生したため、週末にしたっと実家に行ってきた。母親が大変な勢いで冬支度をしており、味噌蔵にある60リットルの冷凍庫に秋の収穫物をせっせと詰め込んでいた。「おまえにひとつずつ教えておきます」といろいろな料理を教わったりもして、うん、まぁ、うん、いや、いつまでも元気でいてちょうだいよ、と思ったり。
「去年植えた(植えたというの?)なめこが成長してるからとって来い」とオーダーされ、山の中にわしわし入ってなめこを収穫したりもした。なめこって冷たい・・・冷たいんどすえ・・・ぬるぬるして冷たいんどすえぇぇぇ。ひとりでなめこ採ってると手先が冷たくなって、「シベリアに抑留されたことを思えばこんなのなんともないんどすえぇ」と自分を鼓舞したくなるほど冷たいんどすえぇぇぇ!!!
池澤夏樹の世界文学リミックスに触発されてフランツ・カフカの「変身」を青空文庫で読む。池澤夏樹氏のいうように、『セールスマンが虫に変身した話だと思って読むと確かに不可解・不条理な物語だけど、セールスマンがうつ病になった話だと思って読』めば、痛々しいくらい切ないお話。そうか、カフカは百年早い人だったのねー。同じカフカの「官僚主義め!うがぁぁぁぁー」な世界を描いた「城」は田中哲司主演で舞台化されていたのか。田中哲司さんは、うん、そうだ、もうこういうキャラの当たり役ということで私の中で記憶させていただくことにした。
火曜の今日は、自宅でW嬢と一日作業。前日に「うち、まだ暖房入れてないから、あたたかい格好してきてね☆」と連絡したものの、夕方、マフラーを巻いて作業している彼女を見て、「いかん!これじゃあたい、鬼だわ!!!」とあわてて押入れからガスヒーターを出してセットしましたよ。12月まで使わない予定だっただけど、ここで風邪引かせたりしたらほんと鬼だわ。仕事のあとは近所の広島焼きの店で晩御飯。カウンター席で、片肘ついて「知ってる? ●●って●●なんだよ」とW嬢に向かって小ネタを繰り広げるあたくしがそこにいた。「傍から見たらギャルくどくおとっつぁんだよなー」と我に返ったりした。広島ファンのマスターがちゃっちゃと焼いてくれる広島焼きは大変おいしかったです☆ 

フランツ カフカ
新潮社

¥ 340

(1952-07-30)

2 COMMENTS

ふなき

ご実家に味噌蔵がある・・・スゴイ。
お母様直伝の料理はねえ、次の帰省のタイミングで教わったとおりに作って差し上げて「ほほほ、お前もまだまだねっ!(やっぱりアタシががんばらなきゃだわ)」というモチベーションアップにするだよ。
それはそうと、ご近所の広島焼きのお店、是非今度ご紹介下さい!!

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スガ

広島焼きの店、今度いきましょー。
牛込警察の隣で、「あぁそういうお仕事なのかしらねぇ」という独特な雰囲気の人たちでぎちぎちっとしてました。よいお店です。
ほんと、あのおにいさん、今、商売やるの楽しくってしょうがないでしょうなー。

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