有明の水澄みてぷかり海月かな/人に金を貸す話

友人から2万円お金貸してといわれて、お金を貸したことがある。
まーそれで終わればそれまでのつきあいってことで☆、という試金石がわりにしていたフシが自分にもあったのかもしれない。「一応けじめだから」と、借用書を書かせ、郵送してもらった。
その借用書がすごかった。まず封筒をあけておどろいた。A4の紙がきちんと折られていない。なんというのかしら、角のひとつが三角形に折れていて、どうやったらこんなに器用に折れるのかと一瞬考えこんだくらい。おそらく、きちんと机の上で端と端を揃えておらなかったのね。そして、その借用書に書かれてる字の汚いこと、汚いこと。もうちょっと真面目に、心を込めて書けないのかい、と悪態をつく。こんな些細なことでさえきちんとできない、ということは一体どういうことだろう。
その人からお金が返ってきたときは、ちょっとした奇跡に思えた。
はい、もう人にはお金を鹿島線。
その人に限らないが、最近の若い男の子で力の入ってない書き文字を見ると、日本の未来が心配になる。バイク便で集荷にくる男性たち(ハンバーグしか食べたことのないような細い顎の子が多い)は、自分たちで伝票を書くのだが、その字がすごい。四角い枠の中に収まらない字を書く。伝票全体の枠ではなく、漢字一文字がずるりと途中で流れ崩れるような字を書く。こういうこたちが書く履歴書ってどんな出来栄えなのかすごく気になる。字に込められる力の無さがすごく気になる。れんこんとかごぼうとか、もっと食べたほうがいいんじゃないかなー。うむ。

2 COMMENTS

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください