チアリーダーをこじらせて/映画『ヤング≒アダルト』


あらすじはシネマカフェから。
ひとり暮らしの狭い部屋で、目覚めるなりペットボトルのコーラをガブ飲みする37歳の女、メイビス・ゲイリー(シャーリーズ・セロン)。愛犬にドッグフードを与え、仕事に取り掛かる彼女は、自称作家、実はゴーストライター。執筆中のヤングアダルトシリーズは、人気が落ちて間もなく終了、新作の予定もない。そんな中、生まれたばかりの赤ん坊の写真が届く。高校時代に付き合っていたバディ・スライド(パトリック・ウィルソン)と、彼の妻ベス(エリザベス・リーサー)の幸せいっぱいの案内状がメイビスを苛立たせた。そこでバディと再び恋におちて、輝かしい青春時代を取り戻そうと考えたのだ。。。
ハリウッドの中でも美人度が高いシャーリーズ・セロンが、このイタい主人公を演じる。37歳、バツイチ、ニューヨークではなくミネアポリスという中途半端な都会で、アメリカにしては狭い1LDK相当の高層マンションの一室に愛犬「ドルチェ」と暮らしてる。そんな彼女のもとに元カレと元カレ元妻から「赤ちゃんが生まれたの!パーティにきてよ!」と写真付きHTMLメールが届き、カッチーン!!! 「おめおめと行くのも癪だから、『不動産を見に来たの』と嘘の理由をつけて、あのシケた故郷に戻ってやろーじゃない!!!」、と乗り込んだホームタウンで巻き起こす数々のアイタタ旋風。物語の終盤、彼女が痛くなったのにはそれなりの理由があることが判明する。ここまで映画を「あちゃー」という気分で見てきた観客もちょっとだけ彼女に気持ちが寄り添える。
とはいえ、超絶美人、高校時代はプロムの女王、だけど今は独身、「みんなが見つけた幸せってものが見つからない」、そんな思いを抱えて毎日暮らしてる37歳女子(あえて女子、と)の物語、「全然わらえないー!!!」な人は多いんじゃないかちら、どうかちら!!! 世界各地で笑えない女性が多かったのでは。しかも、私に配られたカードにはシャーリーズ・セロン並の美貌ってのはないし、ぐぬぬぬぬ・・・、みたいな・・・・。
高校時代の栄光をこじらせた話といえば、「サンシャイン・クリーニング」もありましたね。主人公はチアリーダーでしたが、大人になってからはうまくいかずモニョモニョと。。よい映画でした。アメリカの「高校時代にチアリーダーだった私!」の映画をみると、過去の自分と早く折り合いつけて、そこそこ幸せになろうよー、と思うのよー。「デスパレートな妻たち」のスーザンも元チアリーダーだし、「幸せの隠れ場所」のサンドラ・ブロックも元チアリーダーだったわね。なんていうのかしら、アメリカでチアリーダーとして生きるのって、なんとまぁ大変なことなのでしょう。日本で「高校時代、生徒会長だった」とかいうレベルじゃない十字架っぷりよね。
美人もそうでない人もそこそこみんな幸せに!! スガからの願いはこれだけだ。

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