概況
2/12-2/18 月曜日の12日が建国記念の日。
ウェットフードやちゅ~るなどの柔らかいフードを与え続けていた猫ちゃん、彼女の両方の牙の近辺に割りと大きめの歯石があることに気が付き、びっくり。
「腎臓が悪い状態で麻酔をして歯石を取るとなると、術前検査と心臓エコーの超音波検査で3万円、麻酔と歯石除去で6万、術後の血液検査で2万、〆て11万プラス消費税になっちゃいます」とドクターが申し訳無さそうにいう。ひぃっ。
遠方で暮らす知人の獣医に相談したら、「それはねー麻酔が大変なんですよ。ほとんど麻酔代ですよ。腎臓で悪い数値が出ているってことは、たとえいまそれが改善しているといっても腎臓の機能の三分の一かそれ以上が失われていることには変わりないからね」とのこと。
「僕だったら、この大きさなら爪でクイって外しちゃうけどね」
「爪でクイっ?」
「爪で、うん、クイッて」
そのあとやり方を説明してくれました。
こういうペンチもあるみたいですが、果たしてどうなるか。
映画「女王陛下のお気に入り」
ヨルゴス・ランティモス監督の「哀れなるものたち」がアカデミー賞作品賞ノミネートされると聞き、アマプラで見てみた。女王陛下のお気に入りの座を巡って争う2人の女の物語。衣装がとてもよい、そしてこのアングル、フィルムから感じられる色と質感、ニコラス・ホルトの赤いほっぺ、素敵っ!
ヨルゴス・ランティモスといえば、監督名を意識したことはなかったけど、これらの作品も手掛けていますよね。
どちらも美しい世界の中で起きる不穏な物語でとても好みだった。あぁーーあの監督が、哀れなるものたちを、なるほど。というわけで、次は劇場で以下を。
映画「哀れなるものたち」
Dolby Atmos のちょっといいスクリーンで。
不思議に素晴らしいいい映画だった。衣装がとても可愛く愛らしい! 男性陣の衣装もものすごく凝ってる。マーク・ラファロにはウカデミー賞「大変・大変・大変・よく頑張ったで賞」を差し上げたい。本当によくがんばりました。スチームパンクっぽい雰囲気やおとぎ話のような世界観も。コダックの特別なフィルムで撮影したとのことで色が素晴らしく、海のシーンでは世界の果てが目に映りそうなほどの奥行きが感じられた。
痛ましい事故から生まれた女性が、知識と好奇心のおもむくままに世界のあらゆるものを吸収し、成長していく物語。異国の男性の性器をいくつか目にしたけど、あれ、いまってボカシもいれないの? 年齢制限がある作品はもう隠したりしないのかな?
大スクリーンで贅沢な音の環境で没入して鑑賞できてよかったです。
職業としてのヤクザ
ヤクザとして生きていくのも大変だ。「パディントン・フランスへ」
クマのパディントンがあれやこれやの大騒動を巻き起こしながらブラウン一家とフランスへ。長逗留することになったある村であれこれ起きますが、そこを世界に冠たる自転車レースが通過することになり…
うっかり読み始めたらパディントンの「茄子」だった。自転車はいい。
映画「ヴィーガンズハム」
商売をたたむ寸前まで追い込まれている肉屋を経営している中年夫婦。子供は独立し、ヴィーガンの連中からは「動物虐待だー」と店舗を襲撃され、商売はそんなんだから当然うまくいっていない、ついでに関係も冷えかけている。そんなとき、うっかりヴィーガンの男を殺してしまい死体処理に困った彼らは・・・。
フランス映画でたまにある、わるーい感じの、バカバカしい、あまり真面目に考えちゃいけないブラックコメディ。この肉屋の夫婦もアレなんですが、登場する肉屋の友人夫婦はもっとアレで、真に邪悪なものは一体なんなのかと。
映画「ヴァチカンのエクソシスト」
ラッセル・クロウ主演。話題になっていたので面白いのかなと作業しながら流し見してみたけど、ほんとうに単なるヴァチカンのエクソシストの話だった。流し見したのがよくなかったのかな。
舞台「ラヴェル 最期の日々」
上野の東京文化会館で。ピアノとバイオリンとチェロの演奏が聞きたいなー、あとちょっとバレエっぽい要素もほしいなーと思っていたら、こんな演目をやっていたので。
「ボレロ」で有名な作曲家ボレロは、フランス領バスク地方シブールで生まれた。体は小さいが、小さい頃から音楽の才能があり、家族でパリに引っ越してからは著名な作曲家に家庭教師についてもらうなどしてメキメキ頭角を現してゆく。フランスでの成功、ロンドンへの初めての海外ツアーなど音楽で目覚ましい活躍を遂げるも、第一次世界大戦にはパイロットを志願する。しかし体重が規定に満たずトラック輸送兵として従軍することになる。輸送兵の任務は苛烈で、負傷したまま戦地に放置されたことも。
大戦後はワイシャツ60枚、ネクタイ80本などの大量の衣装を持ち込みアメリカツアーへ。帰国後に「ボレロ」を発表する。アメリカツアーの途中から軽度の記憶障害や言語症に悩まされていたが、1932年パリで交通事故に遭い、症状が徐々に悪化していく。1937年、周囲のすすめで脳外科手術を受けるが、脳の萎縮を認めた医師により脳に直接生理食塩水を注入された。一度は容態が回復したように見えたが昏睡状態に陥りその11日後にこの世を去った。
脳が萎縮していたから生理食塩水を注入するって、まるで「哀れなるものたち」並の大雑把な手術に思えてしまうのだけど、当時はそれが最高の外科手術だったの? ちょっと怖くない?
舞台鑑賞後、モーリス・ラヴェルとはこんな人物だったのか、こんな人生を過ごしたのかと心を打たれたわたくしは、彼の人生をなにかたどることはできないかと探してみたら、上の「モーリス・ラヴェルの生と死」が見つかったので現在読んでいるところ。英語で書かれたラヴェルの評伝を取りまとめたもので、翻訳プロジェクト「葉っぱの坑夫のプロジェクト」で連載されていたものをまとめたものです。じっくり読んでみたいと思います。
あと「ボレロ」って一曲15分なのでネットで探しものしてる時にかけておくといいですよ、「えっ、もう15分経っちゃったの?」とタイマー代わりにもなってくれます。
今週の買い物
ルンバが全然ゴミを吸わなくなったので、パーツをあれやこれや。タイヤのゴムがすり減るとかまったく想定していなかった。ぎゃふん!
今週のほしいもの
セイコーの深澤直人モデルの置き時計もまだまだ正確に動いているんですけどね、ちょっとね、文字盤がかわいいなって。