またイギリス人中年男性が裸に近い姿になって人生を立て直す映画をっ!!!
先日、BSで「リトル・ダンサー」をやっててチラチラ見ながらお昼を食べた。「舞台は不況にあえぐ炭鉱街。母親のいない家で、認知症の祖母・炭鉱夫の父と兄とで暮らす少年が、バレエに興味を持ち教室に通い始める。父親は猛反対するが・・・」のあの物語です。あらー少年版「フル・モンティ」というか少年版「ブラス」というか。イギリスでは音楽やダンスで人生を立て直す映画が数年おきに作られているように見受けられるのですが(本作で立て直されるのは主人公の少年ではないけれど)、いいぞもっとやれ。
今回はロンドンの大企業で働く会計士が主人公。えっ、ロンドンで大企業の会計士として勤め上げるとあんなしゅてきな郊外な家に暮らすくらいの財を築き上げることができるのねなどと打ちのめされつつも、楽しく見られるミドルクライシス映画です。
本作は、スエーデンで鬱々と過ごす男性がひょんなことからシンクロナイズのチームに入り、非公式の男子シンクロナイズ世界選手権に出場し優勝するという実話を下敷きにしていて、それらもすでに映画になっています。
スエーデン版(というか本国版)
本作のロンドンチームもその世界選手権に挑戦します。会場には日本国旗も掲げられていて、黒髪の背中だけ見せた謎の東洋人たちが順位発表の際に、「押忍!」と頭を下げるシーンも入っていたりします。うふふふ。イギリス人は、そうかー、とりあえず裸になって、文字通り、殻を破るところから人生の再構築が始まるのだね、うふふふ。しかし、人類はなぜ、男性がシンクロナイズド・スイミングに挑戦する物語が好きなのか、ウォーターボーイズは世界市場で戦えるコンテンツだったのではないか、しかしあまりにも胸毛が少なかったから世界で戦えなかったのではないか(ムッワァアァァ)などとニヤニヤしながら見終わりました。アマゾンプライムビデオで!
たのしいよい映画だったけど、ちょっと邦題、雑よねー。なお現地版ジャケットはこんな感じ。我が国は、なぜミドルクライシスをかわいらしく描こうとするのか。。。。