そのしょぼい青い人生誰のもの/映画「LIFE!」

LIFE! オリジナル・サウンドトラック

あらすじはシネマトゥデイから。
チェック:凡庸で空想癖のある主人公が未知なる土地への旅を経て変化していくさまを、ベン・スティラー監督・主演で描くヒューマンドラマ。夢を諦め、写真雑誌の写真管理部で働く地味な中年男性が、ひょんなことからニューヨークをたち世界中を巡る旅を繰り広げる様子をファンタジックに映し出す。物語の鍵を握るカメラマン役で『ミルク』などのショーン・ペン、主人公の母親役で『愛と追憶の日々』などのシャーリー・マクレーンが共演。壮大なビジュアルや、主人公のたどる奇跡のような旅と人生に目頭が熱くなる。

ストーリー:雑誌「LIFE」の写真管理部で働くウォルター・ミティ(ベン・スティラー)は、思いを寄せる女性と会話もできない臆病者。唯一の特技は妄想することだった。ある日、「LIFE」表紙に使用する写真のネガが見当たらない気付いたウォルターはカメラマンを捜す旅へ出る。ニューヨークからグリーンランド、アイスランド、ヒマラヤへと奇想天外な旅がウォルターの人生を変えていく。

うぉぉおーシャーリー・マクレーンさんお元気でしたか! 

キッチンで朝食を食べながらお小遣い帳をつけてため息つく白髪交じりのウォルター(ベン・スティラー)、物語はここから始まります。この映像だけでじわっと涙がにじみそうになります。

幼さの残るいい年した妹と老母の暮らしを支えるウォルター、気になる女性がいるのに声をかけることもできないウォルター、引っ込み思案で存在感も薄いけど、仕事に誇りを持ち責務を淡々とこなし同僚の信頼を得ている、それだけでも素晴らしいことだと思うわ。グリーンランド、アイスランド、ヒマラヤへと続く雄大で美しい旅(世界は、行こうと思えばどこにだって行けるってことね!)、かすかな薄い縁でもいろいろな人が助けてられて(世界は、概ね、愛情に満ちているってことでもあるね)、物語は進んでいく。

あなたの人生は素晴らしい、しょぼいって思ってるかもしれないけど本当はとても素晴らしいものなんだよ、というメッセージ、素直に受け止めたい。

ナインティナインの岡村隆史さんの吹き替え版をうっかり見てしまいました。彼だけ関西弁でしゃべるのですが、そしたら母親や姉も関西弁でないとおかしいのでは? 物語ではNY育ちの設定だったはず、どうして関西弁での吹き替えを許したのかしら、謎! それ以外の声優さんたちは立派なもので、すんばらしい。

ベン・スティラーの、社会を構成する名も無き人々を見守る温かい目には定評がございます。よろしければぜひー。

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