夏日なる都内で細かく遊んでる/ファミリーセールに行ってみた話/財布の話

大きな締め切りが延期になったり、小さな予定が細かく入ったりで、地元の気候も良いのでしばらく親介護もちょっと休憩、仕事しつつの週末、お友達と某ラグジュアリ・プレタポルテブランドのファミリーセールに行ってみた。私たちが会場入口についたときは既に入場制限がかかっていて、炎天下で木陰を縫いつつ40分ほど待ってから入場。こういう大型ファミリーセールはずいぶん久しぶりで、昨今はどんなもんじゃろうかという好奇心が勝り行ってみたのですじゃ。

日本では、そのブランドのお洋服よりも、鞄やお財布・シューズなどの革小物が人気で、革小物類コーナーは大変な量の人、人、人!! 私からしてみると旬が短すぎるデザインのバッグに見えて全然ピンとこないんだが、若い女の子には逆にそれが魅力なんだろうか。来年になったら古く感じられちゃう2014SSモデルのバーゲンになっても15万(税別)のおかばん。両手に2つさげて「2つ買っちゃいたい・・」「2つで30万だよ」「でも買っちゃいたい・・」という思いつめた顔でやりとりしてる女子を見て、うん、それもまた経験なのでは、と微笑ましく思ったものですよ。でも、ここの鞄、たいそう重いね。そしてバーゲンになっても6万円の靴は買えません、買えませんよ!

「どこで着るんですかー!!日本人庶民が着る機会はないですじゃー」というバーゲンになっても15万のワンピース(というかドレス)やらバーゲンになっても5万(元値は15万)のシルクのブラウスとかでクラクラしてきた。これは、わたくしには、まったく縁のない、世界!!! とかいいつつ、白のクロップドパンツに合う便利な夏のブラウスを一枚買った。下半身がゆるゆる半ズボンだとしても、きちんとしたブラウスで世間を渡り歩いてゆきたいものですじゃ。

バーゲン後、みんなでランチと春水堂のタピオカミルクティー。タピオカがラムネのビー玉みたいに喉にひっかかるというアクシデントに見まわれ、これは年寄りには飲ませられないやもしれんと若干の危機を覚えました。

「若い女の子はお財布買うのが好きだよね」と連れて行ってくれたファッション関係のお仕事してる女性に聞いてみた。「大人になったら、まずお財布を買うっというのがあるんだと思うよ、きちんとおとなになって、自分でちゃんとしたお財布を選んで買えるようになったっていう」「それが今の若い子だとルイ・ヴィトンとかじゃなく」「バレンシアガとかクロエとかのブランドのものだね」

上が4万で下が6万。決して安くはない・・・。この世代の男の子たちは、こういうお財布を恋人たちに贈ってあげるのか。財布だけでしっかり重量ありそうに見えますが。私は以前の財布を8年使ったけど、みなさんどのくらいの頻度で買い換えるのかしら。


世の中にはこういう日本の職人さんが作った良心的なお値段の長財布が一万円(税別)という金額で売っているのですじゃよ。みなさん、どうどうどう、落ち着いて。このピンクがかわいいのですじゃよ。


財布だけみたら絶賛おっさん中、ですな。私の札入れと小銭入れです、両方メンズものでした。小銭入れは回数券とお札が入るのー。東京都公衆浴場の回数券だって入っちゃうのよ! 丸善とか伊東屋とかで買った記憶が。


これです、これ。よく見たら中国製でちょっと悲しい気持ちになってきました。中国は世界の工場なんですなー。

ファミリーセールなどに足を運んで、ファストファッションとはまったく違う、贅沢な材質にきめこまかすぎる縫製や豊かなデザインにたっぷりとひたれることができ、それはそれで得難い経験でしたことよ。それにしても縁がない世界だったが。会場に自分より4~5歳年上のかっこいいおねえさま方が複数いらしてて、それもまた刺激に。モデルさんとかは人種が違うので諦めがつくけれど、自分で仕事しててここまで生きてきて、日本人体型だけどきちんとすっきり見えるシルエットをキープしてる美しさは素直に見習いたいものです。

南充浩さんの繊維ブログでも読んで気持ちを沈めよう。

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