美容師は鏡と言ひて冷まじく

麻布十番の行きつけの床屋へ行ってきた。
「どうっすか、新宿ライフは?」
「出るとわかるけど、港区ってやっぱりリッチな人が多い街なんだね」
「へー。またなんで?」
「飼ってる犬がやたらでかくて高そう」
「襟足どうしますか?」
「ざっぱり切っちゃってください、二ヶ月来なくてもいいくらいに」
「わかりやした」
二十分後
「できた!これぞ(めざせ)高額納税者カット!」
「(めざせ)高額納税者カットw」
「(めざせ)高額納税者カット(キリッ)」
「いざっていうときにローン組めるくらいの納税額でいいですー」
「いやいやいやめざしましょうよー、僕がせっかく(めざせ)高額納税者カットにしたんですから!」
「(めざせ)高額納税者カットねぇw」
「(めざせ)高額納税者カットですよー」
美容師は相手を見て話を変えるそうですが、全般生々しいわ!! 同じお店の同じ担当男性の方、「あたいにも(めざせ)高額納税者カットしてくらはい」とオーダーしてみるとよいです。結果をお聞かせくださいませ。私のは普通のおかっぱとなりました。
今日は、若くて、肌がつるつるした男の子がシャンプーしてくれたんだけど、その間、彼の青春の苦い思い出を語ってくれました。
 「知ってます? 目覚まし時計で殴られると、チンって音が鳴るんですよ・・・・」
おもしろいお店だなー、あそこは。

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