映画「父の祈りを」(原題 In the Name of The Father)

父の祈りを [DVD]

WOWOW録画で。あらすじはallinema.comから。
IRAの抗争が激化した北アイルランドとロンドンで“ギルフォード・フォー事件”と呼ばれた衝撃の実話に基づくフィクション。1974年10月5日、ロンドン郊外の町ギルフォードで起きた爆弾テロ事件。多くの市民を巻き込んだこの事件の犯人として、いわれなき罪に問われた父と息子。獄中での気の遠くなるような歳月の中で、息子は、静かなる闘いに魂を投じる父の姿をはじめて正視する。ドラマは、無実を証し、自由を取り戻すために闘ううち、父親との強い絆と生きることの真剣さに目覚めてゆく青年ジェリー・コンロンの心の軌跡を追いながら、英司法制度を根本から揺るがし、今も様々なグレー・ゾーンを残すこの事件に真っ向から光を当てており、見応えはそれなりにある。父親役のP・ポスルスウェイトの、静かながらその奥底に揺るぎない力強さをもった演技には迫るものがある。

1月2日はピート・ポスルスウェイトの命日でのぅ。粛々と見ましたよ。実話だったというのだから見る方も堪えますよ。1993年作品。ダニエル・デイ=ルイスとピート・ポスルスウェイトの役作りがぱねいです。

物語の序盤。ジェリーはマリファナとフリーセックスを目当てにロンドンの友人ヒッピーのところへ身を寄せるのですが、えぇっ、あっ、そう、ロンドンにもヒッピーっていたの、そうか、いたか、いるよねぇ。あの時代は世界中で若者たちが独自のコミュニケーションを作ってたのか。お花畑のような幸せな暮らしね。

ジェリーが収監された監獄は囚人たちはタバコも吸えるしどうやって持ち込んだかLSDなんかもたしなめて(えぇこれは違法ですよね)、なかなかの自由さ。彼の部屋では、ジミ・ヘンドリックスやチェ・ゲバラなどのポスターが時代を追って貼られたりして、監獄生活中盤ではジョニー・ロットンのポスターも。あぁそうかそんな時代の話なのか。

この物語の原作を書いたこの事件の当事者ジェリー・コンロン氏、昨年6月21日に故郷ベルファストで60歳で亡くなっています。残念な。

そしてこのあとゴルゴ13のIRAの話「冷血キャサリン」を読んで寝る。今は口直しにリーアム・ニーソンの『アメリカ版お父さんは心配性』とも言える「96時間」見てる、うん、ほどよい。

ゴルゴ13(110)

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