文化の日永青文庫で春画の日/永青文庫春画展 後期日程始まりました

お休みの日の朝は近隣の激渋喫茶でモーニング食べて一日の計画を練るのが日課で、今朝も激渋喫茶の世界に誇れる日本のブレンド珈琲を飲みながら、「永青文庫の春画展行こうっかなー、うちから歩いて30分くらいなんだよなー」と思いついた。一人で行ってもいいけどあとで「えぇー私も行きたかったー」と言いかねない友達の顔がちらっとよぎり、Facebookで彼女にメッセージ送ってみた、「行く行く!」とふたつ返事が帰ってきて、その一時間後牛込北町の交差点で合流して一緒に行ってきた。「椿山荘のちょっと先、野間文庫の看板が見えたら止めてください」と運転手さんにお願いし、ひらっと。緑の多いエリアを歩いていくと、いかがわしさを極力取り除いたポスターで春画展のご案内が。入り口でチケットを買ってそのまま館内へ。

 あぁ、大変な人出!!!!!!
 細川様の別邸が、大変な人出で!!!!!!
 そして春画が、お目当ての春画がっ、
 人垣で見えないっ、まったく見えないっ!!!

二十歳目前の女性たちが「べっ、べつにっ、こんなのエロくなんかないもん!」という表情を、二十代の女性は「あぁぁーうんうん」といったお顔で、三十代の女性は「まぁこれもアートというか」、四十代の女性は「うん、うん、私もそうだった」、五十代の女性は(以下略)。これは春画を愛でる展示というよりかは、それを愛でる人々を愛でる展示だったのかもしれません。ニーチェも言ってるではありませんか、深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ、と。あぁ日本の人々がまだまだみんな助平でよかったーそうですよねー、No 肉食になるにはまだまだみなさん血気が残っていますことよねぇ、うふふふ。

永青文庫の展示スペースがどのくらいの狭さかといいますと、麻布十番駅近くのスターバックスの一階客席フロアくらいの広さに相当するのではないか思われます、比較的広い展示スペースでもその広さ! 狭いところはミッドタウンの一階女性トイレくらいの広さです。そんなスペースにガラスケースに入った作品や、壁のギャラリーに展示された作品が並べられており、さらに初冬の装いの人々で室内は若干ぎうぎう、ぴょんぴょん飛び跳ねても全然現物が見られないのです。アワアワと人の流れに押されていくともう出口の案内表示が見えてきて、しかも大変な賑わいで人疲れもしてしまい、もういいか、ここは出ちゃおうか、という気分に。

よれよれと物販コーナーに移動し、枕にするとちょうど良さそうな和綴じの分厚い図録を見つける、ぐっ、ほしい、本棚の空きスペースを考えて躊躇したけど、この完全なる資料性に心打たれ購入。一年に一冊だけ図録は買ってもいいよ、でも一年に一冊だけだよ!、と自分に言い聞かせた。しかし広辞苑なみの分厚さで、これを持ち運ぶのかとビビったところ、レジの爽やかな青年が「郵便局のレターパックで郵送いたしますよ」とのこと、ではそれで、おねがいします、ぜひおねがいします。しかしなんですのん、そんなニキビもないつるっつるのお肌のかわいい男子に販売させ、そこまでの仕掛けを組み込んでまでの春画展だとしたらさすが敵もさるもの、細川のお殿様やるねー。あのひとが首相をやってた時代ってのはそれはそれで幸せだったのかもしれません、携帯電話もスマートフォンもなかったし。

てな感想を言い合いながら、神楽坂に移動し、お会計時に「算数が苦手なのかな?」と毎回心配しちゃう焼肉屋さんでガルガルと肉食ランチ。日本がスケベで平和な国でありますように、蛸春画のような「さすが触手の国Japan!」とか「オゥウタマロ!」といった間違ったクール・ジャパンをこれからも続々と輸出できますように、と祈りを込めながら、肉食してきましたよ、ガルルー。しかしもう一回じっくり行きたい・・・・人の少ない日に。

[まとめ買い] へうげもの

3 COMMENTS

いち

文化の日だったから、よけいに混んでいたのでは?

しかし良いね~、春画展の後の肉食!
私も「ハンニバル」(映画)見た後、
ホルモン屋に行って肉と内蔵食べてきたけど、
やっぱりそういうものよね!

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のの吉

これ、平日の午前中に行こっかなー。と思っております。

春画と言えば、私御用達の〇クオクで結構、帯留も見かけます。一見普通だけど、ちょいっとずらしたり、ぱっかんと開けたりすると、くそっ細かい春画がお目見えするという。わりと高値がついてます。

ダレトク情報でした。。

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ukasuga

平日の午前中に素直にもう一度行きたい・・・・
スタッフさんが着ているTシャツが春画をモチーフにしたものなんですが、そのあの大事な部分が無地のポケットで覆われているというなかなかトンチの効いたデザインで、ぜひそれをご覧になってきていただきたいですわ! うふふ!

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