生きる! ダニー・ボイル「127時間」

2003年4月25日金曜日。いつものように行き先を誰にも告げず、休日はクライマーとして人生を謳歌しているアーロン。今回の目的地はブルー・ジョン・キャニオン。土曜日の朝、車からMTBを取り出し渓谷へ向かった。途中、道に迷った二人の女性を秘密の場所へと案内する。そこは岩と岩の隙間から下の泉へとダイブできる場所。大胆なアーロンの行動力は彼女たちを魅了する。そんなアーロンに、思わぬ災難が降りかかる。
以上、goo映画から。一人になったアーロンは、峡谷の奥を目指すうちに、足を滑らせ、岩の壁と巨岩に右腕を挟まれてしまう。様々な方法を試みながらも残酷にも時間ばかりが過ぎていく。アーロンの行き先は誰も知らず、食料も乏しく、水も残りわずか。彼が、最後にとった選択とは・・・
原作は登山家アーロン・ラルストンの自伝『奇跡の6日間』、監督『スラムドッグ・ミリオネア』のダニー・ボイル、脚本も同じく『スラムドッグ・ミリオネア』のサイモン・ボーファイ。すごい映画でした。終わったあと、客席がシンとして、その後鼻をすする音がちらほらと。私も見終わったあと、家まではぅっはぅっと息つまらせながら帰っただよ。ダニー・ボイル、すごいわー。今、うっかりサウンドトラック買っちゃったわー。
主人公が原作を書いてるという時点でいろいろとまぁそのゴニョゴニョと予想はつくと思いますが、そのシーンは見てられなかったですよ。上映中、私の顔撮影していたら、ものすごく面白い表情が撮れたのではないかと思います。ああいうところでこそ一切手を抜かない、さすがダニーたん!
最後に、映画館においてあったチラシの中のダニー・ボイルのコメントを転載するね。
「アーロンの生命力は、個人としての卓越した<勇気>というレベルをはるかに超えていて、その生命力をスクリーンに映し出したかったんだ。僕は、身動きできないヒーローのアクション映画を作ろうとしたんだよ。
 人はこの物語についてよくこう言う。『あぁ、自分だったらできるかどうか分からない』と。だが、我々人間は<生きたい>という想いのためなら、できることをなんでもするだろうと僕は思う。あの6日間、あの峡谷でアーロンが経験したことは、突然<生きる>ということの価値を認識したことだと思う。それに、アーロンはあの峡谷で実際には独りぼっちではなかったんだ。物理的には1人きりだったが、精神的には彼が知っている人たち、愛している人たち、夢に見ている人たちすべてに囲まれていた。それが重要なことで、僕たちはこの物語にその思いを込めたかった。」

太字はスガ。スクリーンでぜひ! 10月14日まで飯田橋ギンレイホールで!

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