1965年作品。ダニエル・クレイグの「007 スペクター」が楽しみすぎて、えぇ、クリストフ・ヴァルツさんが悪役なんざんしょ、うひひひ、これは楽しみというわけで、WOWOWでショーン・コネリーの007を連続放映していたので録画したのを見てみました。
おぉぉ・・・ショーン・コネリーってこんなに細かったのか・・・・。ルパン三世を実写するとしたらこの時代のショーン・コネリーがいいんじゃないのかね? どうかね? さて、1965年のこの作品、照明が素直というか素朴というか単純というかぺろーんとしているというか。しかし、カー・アクションあり、お色気シーンあり、白ビキニのボンド・ガールや生身のアクションあり、毒蜘蛛大攻撃もありと、この作品が切り開いた映画の表現が玉手箱みたいにぎゅっと詰まっておりました。「あぁ鴨川つばめはこのシーン見て、マカロニほうれん荘描いたのかもなー」とか「ゴルゴ13にこういうシーンあったよね」とか。なかでも原子炉の中に沈んでいくドクター・ノーの姿は、ターミネーターの溶鉱炉に沈んでいくシュワルツェネッガーのあの構図を予見させるものでもありました。ていうか、あんなむき出しの原子炉があったらみんな死んでますぜ。
悪者の悪者カーが、なんというか神聖モテモテ王国に出てきそうなフォルムで和む・・・。
映画キングスマンは、労働者階級出身のショーン・コネリーに、紳士らしい立ち居振る舞いを学ばさせるために施したノウハウを作中で再現しているのだとかなんとか小耳にはさみました。ほんとかどうかわかりませんが、キングスマンが最後に北欧の王妃を救いに行く地下牢は、この作品にでてきた地下牢とそっくりでしたわ。原点な作品なんだなー。ふーむー。