犬を飼うてふ正義手毬花/サイモン・ペッグ主演 映画「ミラクル・ニール(原題 Absolutely Anything)」

ミラクル・ニール!(字幕版)

amazon prime video で。
地球外生命体を求めて打ち上げられた探査船が、遠い宇宙の果てにいるエイリアンたちの「評議会」(声:モンティ・パイソン)へ届く。彼らは地球人の無能さに呆れ、これまでの星と同じように地球を消滅させることにするが、1度は機会を与えるべきだとする銀河法の規定により、適当に1人の地球人を選んで「ほとんど何でも」(“Absolutely Anything”) 叶えることのできる力を授けると決める。彼らに選ばれたニール(演:サイモン・ペグ)は冴えない中学校教師で・・・・

おバカ映画というにはあんまりな『なんでこの映画、わざわざ予算組んで大物俳優使って作ったのかなー』っていう映画がたまにありますが、これもどちらかというとそういう映画なんですけど、サイモン・ペッグ演じるニールが飼ってるワンちゃんの声をロビン・ウィリアムスが演じていたりとか(自殺の一ヶ月前の収録とか)、きぐるみ宇宙人たちがモンティ・パイソンの皆さんだったりと、なんだか無駄に豪華で、アメリカ人男性の描き方があんまりだったり、テリア系の主人公の相棒が可愛らしかったり芸達者だったりで、しかしこれを見たところでなにか人生の教訓を得るとか抱腹絶倒大爆笑映画というわけでもなく、総括しますと珍作という部類の映画ではないでしょうか、どうでしょうか。映画「TED」になりきれなかった思い切りの悪さというか品の良さというか、そういったものが、穏やかで美しいイギリスの街並みとよく似合ってて、でもまぁ簡単にいうと珍作だよねぇ。

テッド (吹替版)

サイモン・ペッグって、多分、イギリスの大泉洋ですよ。仲良しお友達とワチャワチャ楽しくお馬鹿な自主制作映画を地元で作ってたら、思わぬところ大ブレイク。今では、アメリカのヒーロー・トム・クルーズのヒロイン役を演じるまでに大きな成長を! ほんと、人生ってなにが起きるかわからないって思ってるんじゃないかなー。

ミッション:インポッシブル/ ローグネイション (字幕版)

 

この映画を見て、ブリティッシュ・エアウェイズで離陸前に機内で放映された「安全のためのビデオ」を思い出した。都合4回見たので(私はどんな飛行機でもこの動画は必ず毎回きちんと見るようにしてる)、だいたい内容を覚えてしまった。最後の最後に私でも知ってる大物俳優がオチに使われててびっくり。たのしい。

British Airways safety video – director’s cut

機内放送も「イギリス行くならこれ見とけ」という映画のカテゴリがあって、こういうトンチの効き方を各国の航空会社でもやっていただきたいものですな、と思いました。香港便なら、インファナル・アフェア三部作を必ずいれておくとかね。

2 COMMENTS

ukasuga

これはみんな見入ってましたからねー。JALのいつの時代のCGだよーってやつよりはぐっと洗練されていました。ほんと・・・JALのは一体いつ刷新されるのか。
日本もこれくらいのことをしてもいいのに。大相撲の人たちにやってもらうとか、舞妓はんたちも登場して、最後にポケモンとマリオで〆るの。海外から日本に来る人、結構楽しめると思うんだけどなー。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください