八年間待った甲斐ある一気読み/漫画「GIANT KILLING」

[まとめ買い] GIANT KILLING (1-25)

2007年に連載開始したサッカー漫画を、2016年の元日と2日で一気読みした。これまでの長い期間、一話も、試し読み一巻などにも一切触れること無く、この一気読みの日を迎えたのです! なんてなんて楽しいこと!!! いつか読むじゃろう、いつか読む日がくるじゃろうと思ってはいたんだけど、どんどんお話が長くなってしまって、気がつけば現在既刊37巻、あわわ、どうしたものでしょう、と思っていたところ、わたくしの入院、そして入院明けに友達から届いた本作品全巻がつまったKindleの端末! しかし自宅静養中もそれに手を付けること無く、年明けを待ちました。うふふ、そして怒涛の一気読み。あらすじはAmazonのサイトから。

本当にいい監督はゲームを面白くしてくれる! 達海猛(たつみ・たけし)、35歳、イングランド帰りのサッカー監督。好物は大物喰いの大番狂わせ=GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)!! 東京下町の弱小プロサッカークラブ、ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)の監督に就任した達海が、意表をつく戦略とカリスマ性で、負け癖のついてしまった選手、スタッフ、そしてサポーターたちにパワーをくれる! 『U-31』原作者と俊英がタッグを組んだ、これがフットボール漫画の新スタンダード!!

物語は達海監督がプロサッカークラブETUの監督に就任したところから始まる。そのお話が描かれたのが2007年(あなた、リーマン・ショックの年ですな、ぎゃー!)、2015年11月発売の37巻で描かれているのは、ETUの新人選手だった椿くんがシーズン途中でA代表に選ばれて代表戦でアタアタしているところ、物語の中ではまだその年の夏! そして物語的にはあと9つのリーグ戦を残しているのです。で、この漫画は多分、この達海監督就任の一年分のお話しかやらないと思うんです。うわぁぁぁ・・・物語の完結が見えそうなところまで、あと2年ほど待ってもよかったのかも。

達海監督を中心とした群像劇で、選手やフロント、クラブのスタッフ、古くからのサポーター、若手のサポーター、相手チームの監督、相手チームの選手、サッカーに関わるいろいろな人が登場するのだけど、それぞれの人にあるそれぞれの人生がきっちり描かれているのがすごい。Jリーグって10チーム以上ありますやん、そのチームの主だった選手をきちんと描いているんですよ。作画のツジトモさん、Jリーグのチームの架空のマスコットキャラクターを全部デザインしてたり、余白のページにイラスト描き込んでいたりして、ほんっとうにこの人、絵を描くのが好きな人なんだなーと。表紙のイラスト見ていると、塗り絵したくなりますもの。

対戦相手の山形のチームとの試合を描いてた20巻と21巻。色と構図がしゅてき!
GIANT KILLING(20) (モーニングコミックス)  GIANT KILLING(21) (モーニングコミックス)

29巻は群像劇らしさが出ていて味わいが。
GIANT KILLING(29) (モーニング KC)

サッカーってこんなに見どころあるのかと感心しましたよ。山雅もJ2に降格しちゃったけど、今年もちょっと試合見られるといいな、と思ってます。

この漫画を読む前に、大リーガーが読売巨人軍に入団してえらい目に合っちゃうという「REGGIE」という漫画を読んでましたの。こちらは1991年ころの連載作品。なんかこう、日本ってこの頃景気よかったのかな、という匂いがプンプンします。プロスポーツを描いたこの漫画も実質ワンシーズンのみのお話、ジャイアント・キリングも多分ワンシーズン描いて終わるんだろうなーって思います。ちなみに「REGGIE」の最終巻はこちら。なにかね、モーニングのスポーツ漫画は主人公が両手を上げるイラストを必ず書かねばならないのかね?

REGGIE(12) (モーニングコミックス)

ヒラマツ・ミノルさんはいま新選組を題材にした「アサギロ」という作品を連載されていますが、ものすごく絵がうまくなっていて感動します。プロってすごい!
[まとめ買い] アサギロ~浅葱狼~

2 COMMENTS

ひよこタウイタウイちょう

レジーはいいね。バブルの残滓というよりバブル真っ只中の作品で、メジャーとの力関係が今と大きく違うのが特徴だったね。今だったら溝口がシングルAとかありえないでしょうね。

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ukasuga

そうかー、あのときがバブルだったのか。平山監督の奥さん、いまもまだ元気にやってそうですよね。私はあの作品の開幕戦の見開きがすごく好きー。ジャイキリの開幕戦もよござんした。

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