「日本沈没」原作 小松左京/作画 一色登希彦

日本沈没 6巻

2006年 – 2008年 ビッグコミックスピリッツ連載。最終話のアレは、からくりサーカスの最終回のアレをアレしたものなのね。作者さんは、この漫画連載のあとに発生した東日本大震災をきっかけに、震災漫画を奥様と描き、地元に帰るわけですが、これだけの日本全体が棄民となるような罹災漫画描いてたら、そらすぐ東京出るのも致し方ないですね。

さて、5巻と6巻の関東大震災、その中でも西新宿の大火災の表現が怖かったー。もー。吉村昭の「関東大震災」を読み自分の頭のなかで再現した火災旋風が、漫画にするとこんなふうになるのか、怖い。

「あの火の中を舞ってる黒いものはなに? 大きな鳥?」
「残念、火災旋風に巻き上げられたちぎれた人間の体でしたー」

ぎゃぁぁ怖い。現実に自分もこうやって死んだりしたらいやだなぁ、猫ちゃんと避難しましょう、不慣れな環境で猫ちゃんがストレスを感じないようにこんな工夫が必要です、とかのレベルの話じゃないな。まさか東京で震度7レベルの地震が起きて無傷でいられるとは思っておりませんが、いやぁ怖い。市ヶ谷台地が火災旋風を発生させるきっかけになるとも描いてある。こわいぃー。防衛庁からと都庁までまるっと舐めるように焼けてしまうんでしょうか、そんな地域限定で災害が収まるわけないじゃないですか、怖いぃ。大地震のシミュレーション漫画としてもぜひ。いやぁこわい。

 

日本沈没 5巻

 

吉村昭のこの本、表紙が燃え盛る下町の絵なんだものーこわいー。こうやって実際にたくさんの方が亡くなられたと思うと。。

新装版 関東大震災 (文春文庫)

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