やたらと涙腺がゆるむサッカー映画 「エリックを探して」


郵便局員のエリックは、出て行った2度目の妻の連れ子のライアンとジェスと3人で暮らしている。ある日、パニック障害の発作を起こしたエリックは、交通事故を起こす。元気の無いエリックを局員たちが励ますが、エリックの気分は晴れない。その夜、エリックが部屋に貼られたサッカー選手エリック・カントナのポスターに愚痴をこぼしていると、突然、部屋にカントナが現れた。カントナはエリックに前向きに生きていくよう諭していく。(goo映画より)
監督は「麦の穂をゆらす風」のケン・ローチ。あの映画は、友情が悲しく交差する胸が苦しくなる映画だったけれど、こちらは仲間がいるって素晴らしい、と心の底から思える映画。主人公のエリックを演じるスティーブ・エベッツもいいんだけど、彼の周りの郵便局員たちもすごくいい。みんなマンチェスター・ユナイテッドのサポーター。チケットが高騰しちゃってスタジアムにはなかなか行けないけど、パブで集まって観戦する。熱く語りすぎて喧嘩になって店を飛び出す人がいたら、「おいやべぇやべぇ言い過ぎたぜ」「よっしゃみんなでゴーーーーールって叫ぼうぜ!」と偽のゴールで呼び戻す。そしてほんとに戻ってくるさっきまで怒ってた人・・・もーお茶目!!! 
エリックは自分のことを負け犬だという。カントナのポスターを眺めながら、「あんた(カントナ)は、自己啓発書を読むのか?」「本当に愛してくれる人がいるのか?」「俺の憂鬱の理由がわかるか?」「一生後悔するような失敗をしたことは?」と問いかける。このシーンは物語の前半なんだけど、すでに上の「元気のないエリックを局員たちが・・・」の場面のあとで、観客のほとんどは、「あんたには素晴らしい仲間がおるやんけ!!!」とツッコミを入れたんじゃないかと思う。
とにかくやたらと涙腺がゆるむ映画で、エリックの青春、不良というレベルじゃない悪さをしている息子たちの更生、仲間たちと一緒に戦うシーン、好きだった女性との和解、ゆっくりとした家族の再生・・・あぁ、これは脱がないフル・モンティだわ。こういう映画に私は弱い、弱いのよ。
サッカーファンも見ておくがいい、クラシコとあわせて!

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