これは素晴らしい、よい邦題! 原題よりすごくいい!!! あたい、こういう邦題がつけられるのを待っていたわ! タイの水上生活地帯に教師となっていく男子の奮闘を描いた映画「先生の日記」は「すれ違いのダイアリーズ」ってタイトルで公開されたんですって! なんでそういうゆるふわメソッドを適用するのか! 「先生の日記」でえぇですやん、簡素な暮らしの中で見える一筋の光って感じがしますやん! すれ違いのダイアリーズだとしたら、もっと文明社会な感じがしますやん、ひどいですやーんひどいですやーん!!! さて、シャーロット・ランプリングとはこちらの方です。ほら、若い読者もいるかもしれないからね☆
そのシャーロット・ランプリングがですね、長年連れ添った夫婦の、えぇ、あらすじは映画.comから。改行はウカちゃんが入れました。
長年連れ添った夫婦の関係が1通の手紙によって揺らいでいく様子を通し、男女の結婚観や恋愛観の決定的な違いを浮かび上がらせていく人間ドラマ。
結婚45周年を祝うパーティを土曜日に控え、準備に追われていた熟年夫婦ジェフとケイト。ところがその週の月曜日、彼らのもとに1通の手紙が届く。それは、50年前に氷山で行方不明になったジェフの元恋人の遺体が発見されたというものだった。その時からジェフは過去の恋愛の記憶を反芻するようになり、妻は存在しない女への嫉妬心や夫への不信感を募らせていく。
「スイミング・プール」のシャーロット・ランプリングと「カルテット!人生のオペラハウス」のトム・コートネイが夫婦の心の機微を繊細に演じ、第65回ベルリン国際映画祭で主演男優賞と主演女優賞をそろって受賞した。
こーれーはー、シャーロット・ランプリングにーアカデミー賞も主演女優賞あげとこうよーーすばらしシャーロットだったわよー!!! あんな緊張感あふれるエンディングのメロドラマってばあたいみたことない。ラストシーンの最後の最後で「いーやぁー」ってうっかり声が出そうになりましたもの。波平さんとかノリスケさんとかに見せるといいわよね、こういう映画は! 「えー、俺たち愛し合ってるもんなー、なー母さん?」とかしれっという男こそ、こういう映画を見にいくべきよ! そして御年70歳のシャーロット様、体型が全然崩れてない! このままGAPやポロ・ラルフローレンのモデルやってもいいんじゃないのってくらい若々しいシルエット、すばらしい。質素な洋服でも隠すことはできないこの女性の真の美しさ、梵天丸もかくありたい。
というわけでシャーロット・ランプリングがいい! トムおじさんもすごくいい! 映画の空気も素晴らしくよい!
質素な暮らしの表現がいい! まっとうなイギリス夫人とイギリス紳士は、農村にひっそりと暮らしていても、アイロンの効いた白いシャツに厚手のセーターを着るものなのです、アメリカン映画ではありえないきちんと感です、大変ていねいに暮らしてます。
ロケ地がいい! 撮影したのは春先で、日本でいえば花粉症と桜が居合わせるような季節を舞台にしているんじゃないかと思うんだけど、もしかしたらもうちょっと季節が進んでいるのかもしれないけれど、そんな農村の風景が美しいです。夫婦が暮らす家から街道沿いのポストまではちょっとした散歩並に歩くんだけど、その風景にぐっときます。アラスカみたい! 桜みたいな花も咲いているシーンがありましたが、アーモンドだったのかしら。イギリスでアーモンドって咲くのかしら。
犬がいい! この夫婦が飼っている馬鹿でかいジャーマンシェパードがとてもかわいい。ちょっと獰猛なビッグサイズのワンちゃんなのですが、夫婦を慕っている雰囲気がよく出ていてかわいかった! 良き犬映画!
そしてあの緊迫のエンディング! 世の男どもに告げたい、「枕高くして寝られると思ったら大間違いよ!」って感じのあのラスト! ふぅ、一週間の終わりにいいもの見ました・・・みなさまも機会があったらぜひー。シャーロット・ランプリングに主演女優賞をー、レヴェナントのトモ・ハーディーにもなんか賞をーーーー!
結婚45周年! それだけでもうドラマだね。
いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ
あっただろうねえ……。
「そんな昔のこと、気にする方がどうかしている」と
思うのは若い人かもしれないね。
トムおじさんが「え、俺、なんか悪いことしてるの?」という態度なのがまた波平さんやノリスケさんが高くて!!!バカっ!
ジャーマンシェパードがほんとうにでかくてかわいいのであわせて是非ー!イングランド現代田舎暮らしのご様子も!