ロンドンで砂糖漬けの恋もう一度/映画「ノッティングヒルの恋人」

ノッティングヒルの恋人 [DVD]

先週金曜、BSで急死したロビン・ウィリアムスを追悼して「グッド・ウィル・ハンティング」を先週緊急放映しましたざんしょ、これは録画しなくては!!、と思って予約録画しておきました。その後日、ロビン・ウィリアムスを拝みますかい、といそいそとレコーダーをつけたら、タレ目のお兄さんと口のでかいお姉さんが出てくる。マット・ディモンにもこんなタレ目の時期があったのだのぅー・・・・って違うー、これって「ノッティングヒルの恋人」じゃないすか!!! 

 肩の力を落としました・・・。

とはいえ冒頭五分をうっかり見たらグイグイ引きこまれ、イカンイカン、今日は残った仕事を片付けるのですじゃ、と断腸の思いで鑑賞を中断し仕事を片付け、すべて終わったあと、最後は正座してラストシーンまで見届けました。

 あぁおばちゃん、最後の記者会見のシーンできちんと滂沱したよ・・・しましたともー。

ポール・スミス先生のショップがノッティングヒルにあるんですよね、それで去年行ったとき、ぷらりと歩いたりしました。おぉーここがー、そうかーあの映画のロケ地だったんだなー、ロンドンの町並みってほんとかわいいー。

『あのハリウッド女優(ジュリア・ロバーツ)を振った? うんそうだね、世界も違う人だし、間違ってない選択だと思うよ』と、みんなが本心を偽りながらウィリアム(ヒュー・グランド)を慰める。その反省会の最中にやってきたウィリアムの同居人のジョン・ライドンみたいな青年だけが、ただ一人、『お前はアホか!大馬鹿野郎か!』と怒る。『ですよねー、バカは俺ですよねー、俺ってほんとバカ!』『いま行けば間に合うかもしれないだろ、車出せよ!』と全員で車に乗り込んで行けーアナの宿泊先のサボイホテルへ!!!!

で、この映画のよいところは、このサボイのフロントのおじさんですよね。アニメキャラの名前を偽名にして宿泊するアナ、ウィリアムは思いつく限りのアニメキャラの名前をあげるんだけど、どれもヒットせず、フロントのおじさんは「そんな人いない」と首を横に振り続ける。ダメか・・・と諦めかけたところ、おじさまが「ミス・ポカホンタスでしたら・・・」とウィンクしながらそっと行き先を教えてくれる。
 
 おじさまのバカー!ばかばかー!
 こういう「本当はやっちゃいけないんだけど、主人公のためにさらりと一肌脱ぐ粋な振る舞い」に名前ってついてないの!?

「あの鍵のかかった書庫にある書類がどうしても必要なんだ・・・鍵を貸してくれ・・・頼む・・・」「・・・さぁ俺はこれからランチタイムだ。おっと俺が留守の間に、なにかあってもまぁ仕方ないってことだな。」とバサリと鍵を置いてくシーンとかさぁ、ああいうシーンに! 伝わるかしら!

1999年の映画なのに全然色あせてなくて、こういう映画って偉大ですね。ふたりとも一番いいときにフィルムに収まったのかも。たまにはこういう甘くて甘くてどうにかなっちゃいそうなものを素直に浴びておくことも人生には大事なのかもしれませんわ。

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