千九百七十六年犬神家/映画 市川崑監督「犬神家の一族」

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録画しておいたのを正座して見た。この時代の横溝正史の角川映画は何本か見ているはずなんだけどあまり記憶に残っていない。正座してまできちんと向き合ってみようと思ったのはこれが初めて。昭和51年作品、市川崑監督。クレジットに三國連太郎って書いてあるけどどこに出てるんだろうーと思ってたら、あの写真のおじいちゃんだったのか。

・ヒロインの島田陽子が美しくてねぇ、でもちゃんとおっぱいぽろりしてるの、女優魂!

・地井武男がその島田陽子を組み伏したりするんだけど、うわー若いー。若いー。

・時代は戦後すぐなんだけど、ファッションが昭和50年代のそれっぽくていろいろともやもやする。地井武男がジャケットから出してる衿がでかい。

・草笛光子の髪型が素敵。人生で初めて草笛光子さんという女優を認識したときから、今日に至るまで、草笛光子さんはずっと草笛光子さんだね。

・長野県が舞台アンドロケ地だとは知りませんでした。ロケ地は上田市。湖は青木湖、木崎湖。スケキヨが浮かんでいるのは木崎湖なのかな? 那須って言ってますやん、那須って言ってますやん!!! 栃木県じゃないんだ!

・盲目の琴の師匠として岸田今日子さんが。このとき御年46歳、えっ、あれで46歳!? すごく水っぽくて艶っぽくて若々しいんですけど。浮世の人に見えない。

・旅館の女中役として坂口良子さん。男の子だったらちょっと気になっちゃうかわいらしさで大変に愛くるしい。

・「映画はよく知りませんがこの映画のテーマソングは知ってますよ、えっへん!」と思って調べたら大野雄二さんの楽曲。『ルパン三世』から『犬神家の一族』を経て、NHKの『小さな旅』まで、意外と人生の大半を大野雄二さんに牛耳られていたのか! この頃の大野雄二さん35歳、向かう所敵なし!、だったんでしょうか。

・「崇高な愛」が崇高すぎて、当時のお茶の間に受け入れられたんでしょうかどうでしょうか。「そういうのもあるって知ってたけど、へええええ」って感じだったのでしょうか。

・大滝秀治がつやつやしていて、「おじいちゃんじゃない大滝秀治」を見られて新鮮な気持ちに! でもこのときの大滝秀治ってまだ51歳なんだもん、平成の世でいったらまだまだ「おじさん」世代ですものねー。

・それでボッサボサの髪型の石坂浩二演じる金田一耕助ですが、リメイクするならいまの大泉洋一択で。イケメンである必要は全くありませんので、少し古い日本語をちゃんと話せる大泉洋でぜひ。ちょっとコロンボ風味を追加していただいて、「いや実際問題ねぇ、この社長んとこじゃ食えないんです」などとうそぶいてほしいものです。

で、このあと「悪魔の手毬唄」「獄門島」と続くわけですね。「獄門島」では浅野ゆう子と草笛光子がえらい目にあうシーンを記憶しています。いまほど細かいツッコミを入れるお客さんが多くはない時代だっただろうから、いろいろおおらかだったとは思います、おっぱいもよく出ます。そしてこの作品の出演陣がいまどうされているのかをWikipediaでだいたい追えてしまうのもまた。

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全然関係ないけど、大野雄二の楽曲をYoutubeで見ていたらなんでかレキシにたどり着いてしまったので一本まるまる見入ってしまった。八嶋さんがきてるTシャツ、ちょっとほしいな。あと、最初に出てくるお寺、多分行ったことある。お寺の名前が思い出せないけど。

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2 COMMENTS

いち

獄門島も悪魔の手毬唄もいいけど、
やっぱり犬神家につきますよ!
カエル抱いてるシーンもいいですな。

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ukasuga

あのカエルちゃん、かわいいですよね。
そうかー息子が大事なばかりにねぇーお母さんがねぇー(壮大なネタバレ)。

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