映画「フライト」

フライト [DVD]

DVDで。ロバート・ゼメキス監督、デンゼル・ワシントン主演。確かわたしの記憶では「恐怖の飛行機映画!」みたいな触れ込みだったけど、蓋を開けてみたら、アルコール中毒であり薬物中毒であるデンゼル・ワシントンがある航空事故を経て再生していくヒューマンドラマでした。

「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキス監督がデンゼル・ワシントンを主演に迎え、「キャスト・アウェイ」以来12年ぶりに手がけた実写作品。フロリダ州オーランド発、アトランタ行きの旅客機が飛行中に原因不明のトラブルに見舞われ、高度3万フィートから急降下を始める。機長のウィトカーはとっさの判断で奇跡的な緊急着陸に成功。多くの人命を救い、一夜にして国民的英雄となる。しかし、ウィトカーの血液中からアルコールが検出されたことから、ある疑惑が浮上し……。第85回アカデミー賞で主演男優賞、脚本賞にノミネートされた。

この映画の撮影時のデンゼル・ワシントンは56歳くらいだったのかな。その年齢できちんとスクリーンの中で全裸になれるんだからすごいな。梵天丸もかくありたい。しかし、機内放送ではかけにくい映画ですなー、たとえヒューマンドラマだとしても! 以下、壮絶なネタバレを。

問題のフライトの日の朝、デンゼルたんは白いお粉を鼻からひゅーっと吸って一発決めてから、酒臭い息で操縦席に、乱気流の中ガクガクさせながら上昇し、安定飛行に入ったらオレンジジュースにジンを混ぜてごきゅごきゅ景気付ける。そうこうしてるうちに飛行機がエンジントラブルに見まわれ、こんな酔っぱらいパイロットが奇跡のフライトをやりとげ、多くの人命を救う。一躍ヒーローになったものの、航空調査委員会は墜落した飛行機のギャレーのゴミ箱からお酒の空き瓶を見つける。

「これは誰が飲んだものかしら?」

デンゼルたんの仲間は「そんなのごまかせるぜ!」とそそのかす。この事故で死んだCAは元アル中だったていうじゃないか。彼女のせいにしちゃうといいぜ! 一度はその考えにとらわれるものの、最後の最後で良心の呵責に耐えかね、「わたくしが飲んだのです」と告白し、レッツゴー監獄へ。

数カ月後・・・「いま、こうやってこんな制服着て監獄の中にいるけど、あんな事故が起きたためとはいえ、アルコール依存症を克服でき、改心もできて感謝してるんだぜ。ほんとだぜ」なんて話をしてるデンゼルたん。そこへ「面会だぜ」と実の息子がやってくる。改心した親父デンゼルたんは、「わっははー、見なさい、このさわやかな父さんを」とばかりに息子を抱きすくめる。息子はちょっと苦い顔をしながら、「大学で人物インタビューの課題があるんだ」とテーブルの反対側に座る。「オッケー、父さんのことだね、なんでも聞きなさい」とゆったり構えるデンゼルたん。息子はこう切り出す。

「父さんって、誰?」

今度はデンゼルたんが苦い顔つきになり、最後に無理やり笑顔を作ったところで、物語はすとんと終わる。

おぉーなるほどーこうきたかー。ロバート・ゼメキスは、あの飛行機事故のシーンと最後のこの息子の一言を撮りたくて映画にしたんでしょうな、うむ。しかしハリウッドの俳優のみなさんは、あの白いお粉を鼻からひゅーっと嗜むシーンを撮影するために、どのような練習を積まれるのでしょうか。なんと堂に入った嗜み方かと!

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