我が一家全員死刑で鉢叩き/監督 小林勇貴・主演 間宮祥太朗「全員死刑」

間宮祥太朗 1st PHOTO BOOK 『 未熟者 』

見てきた・・・劇場で見てきた・・・・作品概要をWikipedia から。

『全員死刑』(ぜんいんしけい)は、2017年11月18日公開の映画作品。大牟田4人殺害事件を題材とした鈴木智彦の『我が一家全員死刑』を原作としている。間宮祥太朗の初主演作品である。R15+指定作品。
借金を抱えたヤクザである父親・テツジとヒステリックな母親・ナオミという両親に囲まれた青年・タカノリは、家族を借金苦から救うため、すぐ近所に住む金貸し業の資産家・吉田一家を襲撃し、財産を奪う計画を立て・・・

実話・・・実話なんですよね・・実話なんですよね・・・えええーっとこれ実話なんですよね・・・・。実際はこの殺害事件の主犯のタカノリとその兄は間宮祥太朗や毎熊克哉のような細マッチョではなく、相撲部屋に所属していたほどの巨漢だったとのこと。映画でイケメン細マッチョが暴れている分にはファンタジーとして理解できますが、でもこれ実話なんですよね・・・その絵面を時折凶暴な顔つきの巨漢で置き換えるとぞっとします。

わ・・・笑っていいのかな・・・という場面もちらほらと。原作の鈴木智彦さんが「私は事件の凄惨なディテールを知っています」「作品としては面白く観られましたけど、正直、原作者としては許容範囲を超えています」と公式サイトにコメントを寄せてしまうのもわかります、同感です。

ではこれを、実話ドキュメントではなく、映画としてみたらうぅ面白い。頭の奥で「これは実話なんですよ、実際にあったことなんですよ」という囁きがずっと聞こえているんですけど、うぅおもしろい。

こんな清純そうな見た目の女の子がこんな暴れん坊男子の彼女のわけないじゃろうーというポスト蒼井優な印象の清水葉月の軽めビッチな感じもぐっときたし、くびれた腰に目に毒なほどのきょにゅうを載せたグラビアアイドルやってた護あさなの視覚的狼藉が目に余る(脱いだりしてませんけれど)。暴力とセックスしかすることがないバカ兄妹の日常が「あぁ、ほんとに馬鹿なんだな」って感じでまた泣ける。

そのバカ兄弟、短絡的な強盗事件を画策するおにいちゃんは救いようのないほど頭が悪く、その弟がそのおにいちゃんより頭がいいと奇跡もこの一家では起きず。あぁもう、こんな雑なやり方じゃすぐ足がついちゃうよ、あ、だめ、え、そこまでギリギリとやってもそうなの、だめなの、決着がつかないの、、あぁ、コンビニのお兄さんがんばって・・・・・無事にこの危機を乗り越えて・・・・と祈ったり、一発で形付けてやれよぅと悪態ついたり。こんな常識外の生き物たちが生息しているコミュニティで暮らすことになったらいやだなぁ。

いやすごい、監督の小林勇貴さん御年27歳、若い、すごく若い。わっかいなー。こんなに若さをひしひしと感じた作品に触れたのは久しぶりです。全員にすすめることはありませんが、いやぁもう、若い。わっかい若い。若さに当てられた100分弱。みなさまもぜひーとは言いませんが、ご興味がある方には。

あ、サウンドトラック、ちょっとほしいかもー、クラシックの名曲ぞろいで。

全員死刑~大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記~

2 COMMENTS

カヲル

護あさなさん、実写版「監獄学園」で副会長やっていて、あまりのクオリティの高さに驚きました。
それにしても、この作品のパワーは監督の若さから来ているのか、実際の事件が放つ狂気がもたらしたテンションなのか、強烈な印象を残す映画でしたね。
あと何気に、病院の前に座っていた爺さんが怖かった。

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ukasuga

護あさなさんの副会長見てきた!!!すごいね!ほんとすごい!!実写が漫画を超えてますやん!!!! あぁいいものを拝見しました。なんだあの凶悪なボディ・・・。

映画もよかったね。この人が出した本も早々に読んでみたいものですじゃ。

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