ビッカメの貧乏人への優しさや/ビッグ酒販プレミアムフライデー割引のお話

金賞受賞ワイン入り お手頃赤・白 ワイン12本セット

ある最終金曜日の午後のこと、ケーブルを買いにビッグカメラに立ち寄ったら、たまたま酒販コーナーで「プレミアムフライデー、全品一割引」という幟を目にした。クワっとなった。

売り場にいったら「あまり見ない銘柄だけど、このラベルのデザインを見るにそこそこ誠実そうだし、家で飲むにはちょうどよいレベルでは?」というカヴァが、スタバの全部盛りラージサイズみたいな値段になっていた。クワっとなった。

その価格帯のを中心に、お呼ばれされたとき持っていくのにちょうど良さそうな華やかラベルのワインも数本混ぜて全部18本、全部に一話引きが適用されて、お会計と発送手配したら送料無料で税込15000円、フフッとなった。

飲んでみたらわりかしあたり。劣悪じゃない、全然劣悪じゃない。だいたいこれだけ長い年月、3桁前後ワインを探し求めているとどれが劣悪ちゃんでどれが隠れた誠実ワインかわかるようになる。あらビッグ酒販、いい人。見直したぜ。楽天やAmazonで「6本セット送料無料」のを買い求めていたのがアホみたい、だいたい、あれはハズレが混ざっていても文句のつけようがない。レビューで文句つけようとしても「この価格帯でそのクオリティを求めるほうがどうかしてるのでは」と入力しおえたところで我に返り、送信せずに画面を閉じる。

「プレミアム」という言葉がつけばつくほど、貧乏人の贅沢品みたいな感じになってきつつある昨今ですが、ビッグ酒販のプレミアムフライデーはわかりやすく合理的なので気に入りましたよ、というお話でした。

月刊激流 2017年 06 月号[アマゾン爆走時代の差別化戦略]

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