日脚伸ぶ世界一周ウカの旅/いろは出版株式会社「365日世界一周 絶景の旅」

365日世界一周 絶景の旅 (365日絶景シリーズ)

書店で見つけ、お値段に一瞬ひるんだけど、ぱらりとめくってすぐ購入。がっちりした厚手の表紙を持つ上製本。世界各地の美しい風景を収めた写真集ではありますが、中はカラー印刷の限界に挑戦したと見てとれる薄い紙。鉛筆で書き込みしたくなるような薄手の紙。この紙を選ばなかったら本の厚みが増してかなり大げさなものになってしまい、この価格も実現できなかったことでしょう。ブックデザインの勝利。

1月1日、アメリカのニューイヤーズカウントダウンから始まり地球を一周し、北米大陸、南米大陸、欧州、アフリカ、中東、アジアとめぐり、12月31日に日本の富士山の麗々しい写真で終わります。自然の美しい風景、人間が作った景観や都市の写真がバランスよく織り込まれていて、大変な旅心をくすぐるご本。

アフリカや南米大陸はなかなか行く機会がないだろうし、一生行くことはないと思うけれど、南米大陸の最南端チリの港町プンタアレーナスの色とりどりの屋根が並ぶ街の写真や(なんというかデンマークやノルウエーの写真みたいなんですよ)、青い海・白い砂浜の上をよちよち歩くペンギンの姿が収められた南アフリカのボルダーズビーチの写真などを見ると、世界にはこんなところがあるのかと胸が高まる。自分が行った観光地の目と鼻の先で取りこぼした絶景ポイントページを見てぐぬぬーと苦い声をあげたり。

日本からの所要時間と旅費の目安もあってその点も実用的。アフリカが意外と安く、南米大陸のほうが高くつくことに気がついたり。ほんとうに地球の反対側なのね。それにしてもフランスとスペインにページを割きすぎではないでしょうか、どうでしょうかと思ったりしないわけでもないですが、「迷ったらひとまずここに脚を運んでおけ」というガイドブックとしても役立つ。楽しいな-。

年末実家に帰ったとき、我が親族のゴッドマザー的ポジションに収まった料理上手な伯母の家を姉と訪ねた。あははうふふと愉快な沖縄旅行の話をしていたら、伯母がぽつりぽつりと話し出した。
子育てが終わって十五年くらい平穏に暮らしたけど、そこから義母の介護、それ終わったら病気の夫の介護、あわせて二十年を介護に明け暮れて終わってしまったが、今は息子の車で関東甲信越北陸東海どこにでも遊びに連れていってくれる、飛行機にのるようなこともないだろうし、行けるところも限られているけど、まずまず楽しい人生になったよ、と。おばさーん、そしていとこー!! 母親思いのいとこー!!! その話を聞いた帰り、「五十過ぎたらランダムに死ぬからねぇ、行けるうちに遊びにいこうかー」てなことを姉と話した。

というわけで、今年は姉家族と旅行に行く機会が増えそうなんだけど、そのガイド本にもなるわね。ウェブと違って、本ならではの一覧姓の素晴らしさを体感しているところです。本、偉い。電源もいらないし!

 

旅のガイドといえば、ミッション・インポッシブルシリーズのロケ地探訪もなかなか楽しそうですよ。話の筋はさっぱりなんですが、私が好きなのは、ブダペスト(ブダペスト東駅)→ モスクワ(クレムリン) → ドバイ(ブルジュ・ハリーファ)と続く「ゴースト・プロトコル」と、都市と自然景観の美しさがバランスよく配された「フォール・アウト」が好きです。フォールアウトのロケ地めぐり、お金かかりそうー。仕事するー。ノルウエーいくぜー。

 

2 Comments

ラミー

「本、偉い。電源もいらないし!」
これで思い出したエピソードが…。
数年前ですが、某行政職員の弟がTOKYOに単身赴任していました。
出張のついでに丸の内界隈でランチをしたんですが、彼が「店の場所、どこやったっけな」と取り出したのが!!!ポケット都内地図!!!しかもインデックスシール付き!!!(もちろん手書き!!!)
「ちょっと、すごいアナログやな。久々に見たわ」というと「なんで、便利やねんで。電源要らへんし、すぐ起動するしな」(たしかに!)

私は譲位と即位のお休みの一部を使って、金栗四三の故郷に行ってこようと思います。
母が足を悪くしてからは、もっぱら車旅が中心になりました。でも母ちゃんのために、行けるところは極力行こうと思ってます。

返信する
ukasuga

親が病気になり始めたころ「これが最後になるかもしれない」と旅行に誘ったんですが、「辛いからいいと」断られてしまい(私の誘い方にも問題があったかもしれないのですが)、あれが今でも悔やんでもくやみきれなくて。いま思えばあの時、健康状態が万全ではないかもしれないけど、全然行けたのに。その機会を逃してしまって後悔しています。もっと親の病に向かい合うべきだった、とか。行けるうちはぜひおでかけ下さい。たのしい日々を。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください