浪速のキャリー・ブラッドショーとはわてのことやでぇ/田辺聖子「言い寄る」三部作

苺をつぶしながら (講談社文庫)

「田辺聖子の「言い寄る」三部作ってどんな話だったんですか?」とW嬢に聞かれたので、「ビキニの上にレインコート一枚だけ着て集中豪雨の中御堂筋歩いてると、ピカピカの外車に乗った財閥の御曹司である元夫に偶然見つけられ、なんて格好で歩いてるんやとどつかれながらも、こんな関係も悪く無いわね、うふふってなったり、結婚前に御曹司の別荘の隣の別荘で暮らす実業家のおっちゃんと合間合間に仲良くなったりする話やでぇ」と解説しますと、「なんですか、そのセックス・アンド・ザ・ナニワーは!」と返ってきて、あぁそうだ、あの小説のなんとなくの既視感はそれだったのか、と。

ほんで話はちょっと変わるのですが、スガヤン絶賛続行中の東南アジア歴訪の旅のいつぞやの機内放送で、セックス・アンド・ザ・シティを一話だけ放映していたのです。どの話かといいますと、「ロシア娘と結婚したビッグ(あ、キャリーの彼氏のニックネームです)と、市内のいかがわしいホテルで合間合間に逢瀬を重ねるキャリー。あるホテルのロビーで日本人のタナカさんに『君、いくら?』と売春婦と勘違いされムキー! 『あたいがしたいのはこんなことじゃないー!』とビッグに訴える。それじゃぁ僕の家で。今、妻は不在なんだ』とご自宅でモニョモニョ。モニョモニョし終わったあと、出かけるビッグ。一人残されビッグと彼の奥さんのベッドの上で、ふてくせれるキャリー。そこになんと、奥様が帰ってきてしまい!」という回です。しかしまたなんで、機内放送での放映にこのエピソードをなぜ選んだのか・・・。他にもいろいろあったろうに。サマンサがブランコに乗って楽しむ回が微笑ましくて好きです。あと、サマンサがカツラ取って「ほら、見てよ、このざま・・・」といったら、会場中の人が「私もよ!」「実は私もなの!」とガンと戦う姿をみんなでたたえ合うあの回とか。よいエピソードは他にもたくさんあるのにねぇ。

海外ドラマつながりでいうと、マレーシア航空の事故は、まるでLOSTのようですね。エアバス機の事故のボイスレコーダーは2年後、海中から引き上げられたというではないですか。早く機体が見つかりますように。

さて、しばらくぶりに近所を見たら、オナガの木が伐採されていた。いよいよここにもマンションが建つのか。あーこの抜け感が失われるというのであれば、引っ越しするしかないかもしれません。この地はとても気に入ってるんだが、なんだか大再開発の匂いが急にしだしたのよね、このあたり。

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