吾の知る猫てふものに炬燵出す/服部 幸「ネコのキモチ解剖図鑑」

ネコのキモチ解剖図鑑

「猫飼ってたよね?」といってお友達が貸してくれた。はい、わたくし、猫ちゃんと暮らして12年、もう立派な猫飼いマイスターですわよ、一体いまからなにを教わることがありましょうか、とフフンと鼻を鳴らしながら読み始めたんですけれども、え、あれ、あれ、うちで飼っている生き物は本当に猫ちゃんなんでしょうか? 

「第二章 猫のしぐさ、行動からキモチを読み解く」という章に、猫の鳴き声と感情という一覧表がありました。

頻度 鳴き声
よくある ニャー 「○○して」
ゴロゴロ 「きもちいい」
たまにある ニャ 「やぁ」
あまりない シャー・ウー 「ふざけんじゃねぇ、寄ってくんな!(意訳)」
ギャー 「痛えんだよ、馬鹿野郎!(意訳)」

え、シャーとかウーとかって「あまりない」の? うそーん。うちの猫は私が抱っこするたびに牙むいてシャーっていうし、後ろから一緒に寄り添うように歩くだけでやっぱり牙むいてシャーっていってきますよ? あはは、この本はどこか間違っているんじゃないでしょうか!?

という話を猫飼ってるお友達にしたら「うちの猫、この前、自分でした粗相にびっくりしちゃって8年ぶりくらいにシャーって言ってたな」などという。八年!? 八年もあったらオリンピックが二回できるじゃないですかー、何いってるんですか、奥様? というよりも私が飼っている生き物が猫じゃないということかしら? 諸星大二郎の漫画に出てくる光のない目を持つよくわからない生き物だったりするのかもしれません。恐ろしい!!!

 

このご本、握りやすいソフトカバーのかわいいイラストと簡潔な文章、わかりやすい章立てでおすすめです。猫が好きな住まいや猫トイレのあり方、猫の健康ケア、猫のNG食品、猫がかかりやすい主な病気、猫種別のかかりやすい病気一覧なども網羅されています。この本のどこかに「猫の発情期は日照時間の多寡で決まる」というようなことが書いてあったんだけど、あれか、君も人間と一緒でセレトニンでテンションあがっちゃう哺乳類だったのか、という理解も得られました。私がやってきた猫の接し方は間違っていたものものあったのだなと反省しつつも、長く元気に生きてほしいという思いを新たにすることができる本でした。一回基本に立ち返ろう、的な。

まぁその猫ちゃんに、いま、私のひざ掛けが奪われているんですけどね・・・。

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