藍の着物に似合う帯

先週土曜。
ラベンダー色の綿薩摩。絣じゃないけど手織り、らしいです。で、この微塵格子の綿薩摩ですが、ものすごくお気に入りの着物なんです。色よし柄よしで着るものとしてもよいのですが、着心地がね、もうたまらない。綿薩摩っていうくらいだから木綿なんですけど、裏をつけて袷にして、冬の間中大車輪の大活躍。
綿薩摩の魅力はなんといってもその肌触りと着心地だと思う。ふうわりと伝わってくる繊細な手触り。正絹縮緬の着物はやわらかすぎて、どうも女っぽくなりすぎて気恥ずかしい気さえする(自意識過剰)。紬の着物はものによっては硬い線になってしまう。綿薩摩はその中間。やさしいライン、だけどやわらかすぎない。丁度いい感じ。
微塵格子は無地に見えるけれど、5mm角程度の白い格子が入っていて、帯を選ばない便利な着物。八掛けは青味が強い濃紫。ホントに好きな着物です。
この綿薩摩に、黒の塩瀬の般若の帯。銀座の壱の蔵で「これはあたいのーっ!」とガッと奪い取るようにして買ったアンティーク帯。これは般若の絵を描いた人の腕がたいそうよろしくて、全然やすっぽくなくて、どこにいっても「おぅ~、帯が見られてる見られてる」と視線を集める古き良き帯。描かれたお面の紐が白からピンクのグラデーションになっているので、帯締めは先日買った京小豆色の帯締めと帯揚げにしてみた。着姿がぐっと甘くなったと思います。
で、このラベンダー色の微塵格子の色違いさんが入荷したそうで(青山ゑり華にて)、参ったなー。今度は濃いグレーだそうで、またもや気持ちがかき乱れる。
日曜日
久米島紬(竜神様がもっと久米島にいなさいと、一度は西にそれた台風を、もう一度久米島上空に引き戻してくださり、飛行機が止まった旅行で買ったもの)と、グレーの染めの帯(紬の橋爪さんの佐々木さんデザインの帯-買ったのは千葉のすゞしさんにて)。これで、ヒルズまで打ち合わせだけのつもりで行ったら、人手が足りなくて撮影助手などをやってきた。オゥー。
そして今日。
藍色の綿薩摩に白い帯。はい、白い帯、着物と触れる部分が真っ青になってるんですけどね、藍が移っちゃってるんでね。藍色の着物に白い帯ってすごくいいと思わない?と思って一回あわせたんだけど、その日の夕方にはもう青く。持っていた白いバッグも真っ青に。しょうがないから、綿薩摩専用帯として今後も活躍していただく予定です。くすんくすん。着付けが終わった今も、手のひら真っ青よ。藍の着物に似合う帯はあるのかしら、どうなのかしら?

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