ドイツ鉄道乗り鉄の旅/その3 事前準備編 旅の英会話/日本の英語教育の敗北について思う

今回、私が旅の先導をする役目を担ったため、旅の一ヶ月前から英会話の本を何冊か購入し備えてまいりました。

難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!

難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!
まずはスティーブ・ソレイシィ先生のこの本で、日本人の英会話のだめなところを自覚するところから始めました。「学校で習った英語の文法パズルにとらわれるな、ずるい英語で立ち向かえ」というソレイシィ先生メソッドです。

写真を撮ってもらいたいときにはカメラを持って相手の顔を見て「Would you?」、レストランで食事中にワインをお代わりしたいときはワイングラスを持って店員さんの目を見て「Would you?」、電車の中で空いてる座席に座りたいときはその席を指差して「May I?」、お店で商品をさわりたいときにそれに手を伸ばしながら店員さんと目を合わせて「May I?」というだけの、超簡単・しかも相手に失礼でない英語メソッド! 相手に失礼でない英会話なんて、英語授業の一体いつどこで習ったのでしょう? この本は、わたしたちの体に染み付いてしまった「大人の外国人に話すには大変失礼な英語」を自覚させ、その用法から解き放ってくれる内容になっています。おすすめ。

スティーブ・ソレイシィの英語発音トレーニング

スティーブ・ソレイシィの英語発音トレーニング[MP3音声付]

次は英語の発音。ソレイシィ先生の「カタカナでいいから、大きな声ではっきりと!」「ウッドユーXXXじゃなくて、ウジュXXXで十分通じるよ!」という発音方法をカタカナ発音でそれらしく聞こえるように訓練してくれる教則本。音声CD-ROMの内容は、先生が本を丸々一冊分講義してくれていて、これで1500円は安すぎる。通して聞くと2時間弱、パソコンに取り込んでiTunesに入れたりスマホに入れたりして、1日1回は聞くようにしていました。このおかげで簡単な会話で成り立っている映画なら十数分は話がわかるようになりました(話が盛り上がってくるとそれを消化するのに忙しくなっちゃってだめなんですが)。

英会話タイムトライアル 万能フレーズで話せる トラベル英会話

英会話タイムトライアル 万能フレーズで話せる トラベル英会話 (NHK CD BOOK 英会話タイムトライアル)

ソレイシィ先生の旅での英会話に特化した英会話本。大半はトラブルを解決するための例文集。「詳しいことは・・・」を噛み砕いた内容で、こちらもずいぶんと「ずるい英会話」。自分の要求を伝えるだけでなく、どのようにコミュニケーションを取ればよいのか詳しくガイドしてくれている本。この本のおかげで自分になにか問題が起きたときにそれをどう伝えていけばよいのか、一通りのやり方を把握できたつもり。

また、「海外の町中で観光客まるだしの日本人に向かって話しかけてくるようなやつがいるはずはない、そんなやつらは全員警戒すべし」ということで危機回避能力育成お断り文例が載っていたのはよかった。「おかしな人が近寄ってきたら逃げればいいんだー!そらそうだ!!」というシンプルすぎる生き方も教えてくれた。実際に中央駅の廻りでは物乞いやおかしな物売りがちらほらいたので、このような心構えが出発前にできたのはよかった。

みるみる“話せる”ようになる! 瞬間英作文 for TRAVEL 【トレーニングCD付き】 (別冊宝島 )

みるみる“話せる"ようになる! 瞬間英作文 for TRAVEL 【トレーニングCD付き】 (別冊宝島 2037)

薄手の教則本。音声ファイル付き。テンポがいいので音楽がわりに一日1回聞いたり、飛行機の中で英語耳にするために聞いた。旅行中に起きるであろう様々なシーンを想定して作られた旅の英会話応答文例集。ソレイシィ先生の手取り足取りの優しい英会話じゃなく、機関銃みたいにバンバン例文が聞きたいーというときに。また、シーン別の構成が細かくて応用範囲が広かったので旅の道中に持ち歩いたのはこの本でした。お買い物の前に一通り読んで、「こう言われたら、ああ返す」というシミュレーションしてからお店に入るとか、大変生真面目な旅行者っぷりを発揮してきました。

総括

実際はすらすらと会話できるわけではなく、あーうーとなったりすることも多かったけど、とりあえず先方に失礼な物言いをせずに済むように対応できたと思う。いろいろな人が優しく接してくれたので大きな問題は起きなかったけど、途中で「ドイツ語の簡単な挨拶を堂々といえるように努力してくるべきだった!!!」と気がついたりもした。そっちが先だったーー!!! 英会話よりもなによりも先に、駅で地名が読めないのが致命的だった、地名だけに。

一番怖かったのは、免税品の手続きの際のフランクフルト空港の職員の女性だったわねぇ。あんなおっかない思い初めて味わった! 「マダーム、オゥプンザバッグ!!!」。いま思い出してもヒンって涙目になる。あんな思いをしてリファンドされなかったらどうしてくれよう! 

2 COMMENTS

nekomama

こんにちは
フランクフルト、私が初めて海外に行った時にトランジットした空港です
ものすごく大きなおば様にさあ荷物を見せろ靴を脱げと言われ、収容所の女性監守って
こんなだったのかしらと震えました
一人だったので余計におっかなかったです

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ukasuga

それは怖そう! 税関の申告とかきっちりやらないとえらい目に遭うとかいろいろ言われてますよね。ドイツで一番怖かったのはあのおばさんでした。他の人はそこまで怖くなかったんですけど、彼女だけが私のドイツ滞在に爪痕を残してくださいました。

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