夏の花デル・トロさんを好きになる/パシフィック・リム

Original Soundtrack
Sony UK

¥ 1,272

(2013-07-16)

 
スペイン内戦と少女の過酷な運命を描いた映画「パンズ・ラビリンス」、その作品でハートを鷲掴みにされたものですが、その監督の最新作となれば見ないわけにはいかないじゃないですかーと公開直後に小躍りしていってきた。
私が見たのは、3D/字幕版だったけど、機会があれば菊地凛子さんの声を林原めぐみさんがやってるという吹き替え版を見てみようかな、と。3Dは面白いんだけど情報量多すぎて画面がよく追えなかったので、次回は2Dでも構わねっす。
近未来の地球、怪獣(Kaijuと発音します)が海底の割れ目から出現するようになってきた、いくつかの都市が壊滅的な被害にあったあと、人類は戦争とか内戦とかしてる場合じゃないとタッグを組み人が操る巨大ロボを作り怪獣たちと戦うように。人類チームが連戦連勝するようになってきて、怪獣との戦いは終息するかと見えたのだが・・・・
人類連合軍は、ロシアチームあり、中国人三つ子チームあり、日米混成軍あり、となかなか地域色豊か。地球が壊滅しちゃうからってアメリカ大統領が出張って戦うとか、NASAが責任持って宇宙に行くっていう時代が終わるといいー、メキシコ出身のデル・トロさんの思い、しかと受け取ったぜー!
「パンズ・ラビリンス」は、少女が自分だけの秘密の森に出かけるようになり、そこで不思議な体験をいろいろと重ねるダーク・ファンタジー(と言っていいのかな)。その森へ足を運ぶシーンが、「千と千尋の神隠し」の冒頭や、「となりのトトロ」でトトロを探して森の中の小径を抜けるシーンを思い出させるんだけど、実際、かなり影響を受け、作品作りに反映されたそうです。「パンズ・・・」でなんて世界を描く監督なんだろうと思わせておいて、今回は200億の予算を握りしめ、すがすがしいほど筋のない、けれど監督のあらゆる愛情たっぷりのロボット・怪獣映画を作ったのですよ。胸熱!!!
子役の芦田愛菜ちゃんがすごいです。宇宙戦争のダコタ・ファニングがかすむくらいの演技力です。素晴らしい。菊地凛子は瞳に悲しみをたたえた謎のアジアン美人の役でしたが、なかなか。笑いを誘うドジっ子キャラも複数、シリアスキャラも、回収しきれない伏線、伏線作ったけど端折られたらしい場面もいくつかあったように感じました、ですんで、ディレクターズカットが出るとなるとかなり長い時間になるのではないかと。火薬量、ビルの倒壊量、ロボ量、CG量、どれをとっても大迫力、夏休みらしい豪快な大作です、あぁ楽しかった。みなさも暑い季節のうちにぜひー!

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