浪漫主義的消費主義
外出自粛生活が続き、不要不急の用も絶え、生きていくためのみにお金を使うようになってきました。昨年度12月の出費を100とすると、こんな変化です。
2019年12月 100%
2020年 1月 84%
2020年 2月 76%
2020年 3月 70%
2020年 4月 52%
2020年 5月 45%
うおおおーーーいいーーーそらーGDPも下がるわ!
消費してないんだものー、おでかけしてないんだものーー!!
でもこれを見て、わたくし、ふわふわとしたお金の使い方をしていたんじゃないかと反省しました。社会全体の経済発展のためには多少ふわふわしててもいいんですけど、自分の実になるお金の使い方を、ひいては時間の使い方をきちんとできていてなかったのではないのか、と。「別にそれ、あってもなくてもやっていけちゃってるじゃないですか」と。
また身の回りのものを見返した時、物持ちのよいことにも驚きました。水色の折りたたみ傘は2003年の六本木ヒルズ開業の年に買った傘、仕事の椅子は1998年のアクシスのセールで買ったがっちりかっこいいドイツ製、机はOL時代につきあってた人がその人事務所をたたむときに譲り受けた天板、机を支える脚は2003年に買ったビスレー、キャビネットは2006年、友人がかつて勤めていた会社から下取りしたもの、使ってるマグカップは1999年に食器屋さんで買ったもの・・・こんな物持ちがいいのに、なぜこうまわりくどいふわふわした買い物をしてしまっているのか!
この自粛期間、一度だけ趣味のためにネット通販を使いました。楽天で京都の手芸用品屋さんから刺繍糸を2000円ほど。これくらいしか趣味がなかったのか、意外と寂しい人生ではないですか!
横山光昭さんの「収入少なくてもこうすればちゃんと貯金できるよ!」本をいくつか読んだことがありますが、「いやいや交際費とかたまの温泉とか、ちょっと気分のあがる化粧品とか、そういうのは削れないでしょー?」と思っていた項目が、この外出自粛生活で無理なくきっちり削れてしまうことがわかってしまった。浪漫主義的消費主義はやはり幻だったということです、ハラリ先生。とはいえ、温泉にはそろそろ行きたいです。
若おかみは小学生!
昨年春公開された96分のアニメ映画。小学生版「異人たちとの夏」。温泉街の奉納神楽で始まり、その神楽で終わる、ひとりの女子小学生の成長譚。いたいけな小学生がこんなにたくさんのこと背負わさなくてもええんやで、ええんやで。
アニメ版オリジナルキャラのメガネパパ、「いまの児童文学が描く30代後半のパパってこんな感じなんだ、リッアルー!」などと感心しながら見ていましたが、そのパパが、なんと!! 物語の核でもある重要人物だったのです!
「こんな難しい役どころを声だけで演じるなんて、一体どんな声優さんなんでしょう」と涙ハラハラさせながら迎えたエンドロール、その中に山寺宏一さんの名前を見つけ、さすが山寺宏一・・・日本に山寺宏一がいてよかった・・・と唸った次第です。
原作の青い鳥文庫の第一巻だけ読んだことがありますが、映画化にあたって中身ぎゅぅぎゅう見どころたくさん、主人公のライバルを演じる水樹奈々さんさすがうまいわ(ライバル小学生が読んでいるご本はハラリ先生!)、監督の高坂希太郎さん大変にお上手、「茄子」を見返したくなりましたよなどなど。
高坂希太郎さんはほんとうに絵がうまいなぁ(寺田克也さんにむかって「絵がうまいんですね」といった女性の顔を思い浮かべながら)。