dynabook GZ73/ML
現在使っているパソコンはまだまだきれいで問題なく動くのですが、いろいろ時代に追いついていない箇所があるのでノートパソコンを物色していました。そしたら「東芝は算数ができないからああいうことに・・・」な感じのセールをやっていたので購入(※5%還元ではありません)。
メモリ16GB! インテルちょっと早いやつ! SSD ! 特筆すべきは重量859g!! 玄関先で手渡された瞬間、クロネコヤマトのお兄さんに「ちょっとちょっと本体入ってないんじゃないですか!?」ととっちめたくなるくらいの軽さ! iPadProより軽いではないですか! はわわ、この軽さでこのハイスペック! 使うのが楽しみです。
歴代のパソコン
2009年 dynabook SS PARX2T9JLD 858g
「さすが東芝、リブレット出した変態会社!」という自負たっぷりの当時は珍しいハイスペック軽量小型パソコン。スマホが普及する前でノートパソコンにモバイル性が求められていた時代、タフな作りでレッツノートの対抗馬だったりした記憶が。12.1インチの小型パソコンで、私にとっては名機。本当に思い出深い名機。介護帰省のお供にボロボロになるまで大活躍した。いまでも月に一度ほど使ってる。壊れそうな気配がまるでない。
2015年 dynabook KIRA VB73/RS 1100g
先代がボロボロになりすぎて周囲の方の冷ややかな目に居たたまれなくなって購入。「Apple製品かよ」みたいなおしゃれ外観。2018年2月にマザーボード・電源修理。これもまた一緒によく旅した端末。今年になってから、10日間に一度ほどの間隔でなにもしてなくても電源が落ちるようになってきました。時代に追いついていないのでここで切り替えていきますよ。ありがとうね。
2020年 dynabook GZ73/ML 859g
そしてこいつですわ。先代のようなツヤツヤおしゃれApple製品っぽさを払拭し、軽さ追求に思い切って舵を切った軽量13インチパソコン。あとは、手でくるくる巻けるペラッペラの液晶モニタが世にでてくれれば完璧ね!
幸福な王子
しかし、東芝、白物家電子会社を売却し、メディカルシステムを売却し、東芝機械を売却し、メモリ事業を売却し、ダイナブックも売却し、なんだかオスカー・ワイルドの「幸福な王子」みたい。
困っている人を助けるために自分の体についていた宝石をひとつまたひとつ外し、友達の燕に運んでいってもらう。ついには全部手放してしまい、南の島へ帰りそこねた燕も力尽きて死んでしまう。彼の心は砕け散り、みすぼらしくなった銅像はひきずりおろされ、溶鉱炉に送られ処分されてしまう。
東芝を見ていると、この物語を思い出してしまうのです。東芝のパソコン事業(旧 東芝クライアントソリューション株式会社)はシャープへ売却され、現在は Dynabookという社名の会社になっています。ソニーのVAIOみたい、そしてそのソニーはもはやものづくりメーカーではなく金融会社。
こんなことになってしまったのならば、いっそのこと東芝とシャープの悪魔合体により、600g台の13インチパソコンを作ってください。お願いします。