あらすじはWikipediaから。
1945年5月のドイツ降伏後、若いドイツ兵の戦争捕虜の集団がデンマーク当局に引き渡され、ナチス・ドイツが砂の中に埋めた200万以上の地雷を撤去するために西海岸へと派遣される。これは戦争捕虜の強制労働を禁じるジュネーヴ条約に違反する命令であった。少年兵たちはデンマークのカール・レオポルド・ラスムスン軍曹の指揮の下、危険な作業に身を投じる。
映画は史実に触発されており、第二次世界大戦後のデンマークに地雷撤去のために送られたドイツ兵が描かれる。地雷撤去を強要された2000人以上のドイツ兵のうち約半数が命を落としたり手足を失ったといわれている。
邦題から、戦時下ながらも敵兵たちとのあたたい心の交流を描いたヒューマンドラマと認識し見始めましたが、見始めましたがっ、たしかにヒューマン・ドラマでしたが、心の交流もありましたが!!! かわいくて賢いワンちゃんも出ていましたが! 北欧の白い砂浜は美しかったですが!!!
「『ヒトラー』でドイツの戦争ということを伝えたい!」「『忘れもの』で戦後の悲劇の話と伝えたい!」という意図は理解できるけど、史実に基づき再現して作られたというこの作品に対してこんなほっこりゆるふわ邦題をつけるのは作品に対する冒涜ではないのか。このような優れた外国語映画をふわっとしたタイトル・タイトルで日本語での映画史に残していっていいものなのか。ひどすぎる。邦題に対して初めて憤った。
なお、東京国際映画祭では『地雷と少年兵』というタイトルで紹介されたそうです。映画のテーマがっつり、だけど色気はない。だからといって「ヒトラーの忘れもの」ってのもどうなんでしょう。この手の海外作品を好んで見るような人たちに対して、配給元がそこまで信頼しないというのもどうかと思うけど・・・どうかと思うけどどうなんでしょうかねぇ。