障子洗ふ人間失格読み終える/太宰治・伊藤潤二「人間失格」

人間失格 (1) (ビッグコミックス)

うっかり無料版を読んだのが運の尽き! 伊藤潤二ってどうしてこんなに人の表情を描き分けるのがうまいのかしらと作品世界に飲み込まれ、一日一冊、全三冊、ついでに電子書籍で太宰治の「人間失格」も読み終えた。今週は太宰治の人間失格祭りだったのですじゃ。

漫画で描かれていたあの辺のあの悲しい話は原作には存在していなかった。伊藤潤二が盛ってくれたところだったのね、よかったよかった安心したよと胸をなでおろしながらも、その盛り方の太宰っぷりが素晴らしく、まるで太宰そのものに伊藤潤二がなってしまったかのよう、というか太宰が描きたかった地獄をもっと丁寧にこれでもかこれでもかと丁寧に丁寧にこれ以上ないくらい緻密なタッチで画面の白場少なく再構築した作品なのですね。随分強烈な漫画を読みました。ご興味ありましたらぜひ。

  

伊藤潤二さんは長毛種の猫ちゃんを飼ったこちらのお話もとてもよかったです。ただ長毛種の猫ちゃんと遊んでいるだけなのに、なぜそんなにグロテスクで猟奇的な絵柄になるのか、とても不思議なんだけど。

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