一年に一度の広尾参りかな/ドイツ大使館の絵画コンクールの掲示がすごくよかった件/変わるようで変わらない麻布十番の町並みについて二・三

一年に一度の広尾参り

仕事の都合で広尾と麻布十番にまとめて行った日のお話。

銀座で打ち合わせを終えたあと、日比谷線で広尾駅まで、広尾で御用を済ませたら橋86系統の都バスかちぃバスに乗って麻布十番まで移動・・・してもいいんだけど、一時間に二本しかないのでそこはさくさく歩く。
広尾駅三菱UFJ銀行のあたりから有栖川宮記念公園を左に見ながら、ドイツ連邦共和国大使館の外壁の歩道を登る、ゆるやかな坂を登る。しばらく進みテニスコートが見えてきたら坂のてっぺん。何十年も前から同じマンションしか建ってないような土地だけど、なんとファミリーマートができていた。あの、坂の上に、ファミリーマートが。ファミマができて助かる人は多いと思うけれども、あの空間にファミマが。凄まじい、元麻布に寄せるコモディティ化の波。
南部坂を下り始めたら韓国大使館、その向かいのキムチ料理のうまい店の前を通る。麻布十番に住んでいた頃、ここで夕飯を食べていたら別のテーブルの男性が後頭部からひっくり返ったのを見たことがある。あのひと、あのあと無事だったのかしらと思い返す。
近隣の小中学校に収めるようなパンを作るパン工場併設のパン屋は、一度カフェスタイルに営業を変えたようだが今日みたらとうとうマンションの建築が始まっていた。バイヤーの舌が良すぎるナニワヤは今日も満員御礼で、蕎麦の松玄は変わらぬ看板でいまも同じ地で営業中、えっ、ランチこんなに安いの? 値上げしなかったの? 敷居が高そうな店だったのになんだか随分身近な感じになっちゃって。
そこから角をいくつか曲がると15年住んだマンションの裏口に出る。狭いけど最高に快適でいろんな思い出が詰まってる愉快なあの部屋が入った建物はいまだ健在。東北のひなびた温泉の露天風呂に入っていると、全裸で妙齢の女性に突然話しかけられた、「ねぇ、あなた、わたしとどこかで会ったことない?」。なんとこのマンションの最上階に住んでいるオーナー夫人だった。あのときはほんとうにびっくりした。奥様元気でいらっしゃるかしら。一度は家賃を一桁多く間違えて振り込んでしまって大変失礼いたしました。
そんなことを思い出しながら駅前の某所にて年に一度の御用を済ませた。麻布十番を出て10年、町並みは対して変わらず、この10年はいったい、泡のように消えていってしまったあの時間は一体なんだったのか、それにしても港区の歩道はなぜこうも歩道が広いのか、大久保通りの拡幅工事は一体いつ終わるのかなどと新宿区のあれこれと比べながら南北線に乗って今住んでいる家に戻りましたとさ。

ドイツ大使館絵画コンテスト「わたしのドイツ」2020

ドイツ大使館の外壁に全国の小中学生が応募した絵画コンクールの優秀作品が掲示されていた。これがまたえらいいい出来で、いまのちびっこたちの表現力に唸らされたものです。

この2枚めの絵の子、プロのイラストレーターじゃないの? お父さんがイラストレーターさんとか漫画家さんだとか、お母さんがminneで荒稼ぎしている凄腕クリエイターさんとか、そういう環境のちびっこじゃないでしょうか? ちょっと額装したくなる出来の作品です。

ちびっこ時代のわたしが同じテーマでドイツの絵を書こうとしたら、こういう気の利いたセンスのある絵は描けなかっただろうし、思いつきもしなかっただろうと思います。ちびっこ時代のわたしにとってのドイツは、東西に分かれていて西ドイツの首都はボン、東ドイツの首都がベルリン、ボンといえば当時人気ドラマだった「太陽にほえろ」に出てくるある刑事のニックネーム、若くて爽やかな宮内淳さんの風貌がちらちらしたりする程度の認識です。
あれから数十年経った今では、日本人サッカー選手がドイツでいつでも活躍していたり、なんならドイツチームの顔になっていたり、下手したらちびっこのご家族や親戚でドイツで働いてる・勉強しているひともいるかもしれません。「メルケル首相ってどんなひと?」と質問を投げかけたら多くのちびっこたちがお臍のあたりで指を菱形に合わせるメルケルポーズを取ってくれるんじゃないでしょうか(なにしろ彼の国も長期政権だし)。小中学生でも欧州の一国の姿をこれほどまでにくっきりと捉えている時代なのかと、絵からあふれる情報量に驚かされました。時代~。

展示期間に限りがあるようでしたので、お近くに行かれましたらぜひー。しかし、あの絵、ビール持ったベートベンのあの絵、ほっしいなぁー!!! そしてやっぱり、ドイツのビールは世界イチィィ!!

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