若木積む昔の猫はよく焦げた／コロナ禍での箱根駅伝雑感

若木積む昔の猫はよく焦げた
季語は若木。年の瀬に用意しておく、お正月のための薪のこと。
昔の猫はストーブの近くでよく焦げたという故事から（故事？）。

箱根駅伝雑感

・瀬古さんもびっくり、異例のスロースタート。順天堂大学の三浦選手に注目するも、スロースタートでなんだかみんなモヤモヤとした展開。一年生は海の近くを走らせるのがいいですよ、風景が爽やかだし、緊張もほぐれることじゃろうて。

・「なんで明治大学のユニフォームの右胸にサトウのごはんのロゴが・・」と調べてみましたら、スポンサーロゴの掲載が解禁になったそうです。ほほぅ。山梨学院大学の山梨中央銀行はわかるんですけど、国士舘大学のスズキはどういうご縁が・・・。

・四区に創価大学の嶋津選手が登場。昨年１０区で区間新を出した嶋津選手、周囲の選手が鮮やかな色の速々ナイキシューズを履いて走ってるなか、ミズノで淡々と走りきった嶋津選手が登場。創価大学自体が初出場から６年目、2021年の今回が４回目。鮮やかな往路優勝を決めました。早稲田閥の香りがするテレビのみなさんは顔がひきつっていたのではないでしょうかどうでしょうか。復路も７区くらいまでなにかこう冷淡な口ぶりを感じたのですが、私が繊細すぎるのでしょうかどうでしょうか。

・創価大学の榎木監督がすごい人なんじゃなかろうか、とネットを調べてみたら、榎木和貴監督はこのうち1995年第71回箱根駅伝では8区を走り復路優勝の成績を残した。1996年3年時の第72回箱根駅伝4区では4人抜きで2位まで順位を上げ、中央大学32年ぶり14回目の総合優勝に貢献したという箱根の経験をもつ1975年生まれの優秀なコーチ。選手からみたら父親か叔父さんといったところでしょうか。創価大学の監督就任は2019年2月から（なお、創価大学は2018年は予選大会落ち、2019年は関東学生連合に当時二年生の鈴木大海選手が出場）。監督という存在は大きいものだなぁ。そしてそれを翌３日の１３時ころ、改めて思い知らされるものなのですが、それはまた別の話。

・復路十区、３分の差をつけていた創価大学ですが、アンカーの小野寺選手、極度の緊張のためからどんどん失速し、駒澤大学の石川選手にゴール直前２ｋｍでふわっと抜かれてしまう。箱根慣れしている大八木監督の叱咤激励が効いたのか、駒澤の選手自体が箱根駅伝を全く恐れていなかったのか、初優勝するということはかくも難しいものなのだなぁと思い知る。

・ここ数年足を運んでいた八ツ山橋に見には行けませんでした。「新宿区は八ツ山橋の近所っていえなくもないよね？」と観戦友達にLINEしたら「区を跨がるのはさすがに無理があるよ」と諌められました。てへ。かくてわたくしは沿道に行かなかった８５％になったわけです。

しかし、あれは「８５％のひとに自粛要請の声が届いた」のか「残りの１５％のために穏やかな普通の生活や医療現場をかき乱されている」とみるのか。ここ数日の間に緊急事態宣言が出るそうですが、飲食店の方々、ほんとうに厳しくない？　飲食店は悪くない、客の振る舞いに問題があるのだ、馬鹿笑いして大騒ぎするのが問題なのだ。なぜそれがわからぬ伝わらぬ。

箱根駅伝反省会

箱根駅伝のあと少し休憩してからライスボウルを。ライスボウルが終わったら、大手町まで箱根駅伝反省会をしに。大手町駅から馬場先門、京橋で曲がり日本橋でまた曲がり、コの字を描いて一周しました。約２ｋｍです。「この辺で、小野寺選手は抜かれたのか」としみじみしましたよ。

みなさまお疲れさまでした。予算やら日程やらいろいろな事情で新しい豪華ＣＭが作れなかったんだろうな、オニツカタイガーはナレーションだけ入れ替えれば全世界で流せそうなＣＭを作ってきたわね、それにしてもＪＲＡはなぜ毎年あれだけのＣＭを出してくれるのか、この大会を無事に開催させるまでのいろいろな背景に心を寄せながら鑑賞した箱根の駅伝でした。シミズオクト！

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