第17回 奥川恒治の会 矢来能楽堂
仕舞
知章
笹之段(百万)
舎利
知章は『平家物語』巻九「知章最期」から。笹之段は見世物小屋の狂女が実は自分の母だったと知るお話。舎利は、韋駄天と足疾鬼の戦いを力強く描いたもの、ワッショイワッショイ!
狂言
萩大名 無風流な主人のために和歌をひとつ仕込む太郎冠者。しかしたった31文字の和歌が覚えられない主人のために、あれやこれやと仕込むのだが・・・。
クスクス笑いがずっと止まらない演目。しかし、狂言の終わり方ほど「すん」という擬音が似合うものはないと毎回思う。
仕舞
遊行柳 観世喜之先生。お元気でなにより!
三井寺
我が子と生き別れた母親が、京都清水寺でお告げを受け、三井寺へ向かうことに。そこで母親は・・・。鐘と月を背景にした美しい一夜の物語。
千満丸という子役を小学校1年生くらいでしょうか、そんな年頃の女の子が演じていて、60分近くも片膝を立てた「クセ」という芝居の居グセを続けていました。偉い! 奥川先生の会ではありましたが、私は彼女に敢闘賞をさしあげたいとずっと見守っておりました。
サッカーワールドカップ
開幕前はこんなに盛り上がってなくて大丈夫なのかしら、初戦のドイツに引き分けで終われば上々なんて弱気な発言が多いけどそんなに消極的でよいのかしら、でもいまの代表ってドイツで活躍している選手が多ござんしょ? 日本国内でしか活躍できなかった選手たちが恐る恐るワールドカップに出場していった時代のことを思えば、だいぶ状況が違うんじゃないかしらどうかしら、と夜の10時から見始めたその試合。
最初に前田さんの思い切りの良いシュート(オフサイドだったけど)で元気よく幸先の良いスタートを切れたように見えました。が、しかし、中盤以降、ドイツに振り回されはじめ、またいつものように全力を出しきれず、慌てふためいているうちに終わってしまいそうな展開に。ペナルティキックで1点取られたあと、有識者たちが「上々」といっていた「引き分け」が遠のいてしまった。なんと!
後半は選手の入れ替えがあり、とにかく1点とって「上々」な状態にまでなんとか持っていってくれればと見守っていると、猫が「うんちっちしたのー、わたし、今日もうんちっちしたのー!」と元気に報告にきた。ん、待って、そのお尻の黒い汚れはなに? 嫌がる猫を脇にかかえ逃げ場のない洗面所へ連れていき、ドアを閉める。「いやーーー出して-ーーひとごろしぃぃぃーーー」と訴える猫を床に転がし、長毛お尻についたうんちっちを丁寧に刈り取る私。「出してーーーー出してぇーーーー」と激しく暴れたので床にも液状うんちがついてしまい、猫の毛を刈り取ったあと床も簡単に水拭きし、リビングに戻ったら1対1になっていた。ん? なにが起きたの?
あと1点取っちゃえ取っちゃえ、ドイツ、どうせ日本のことなめてるよ、とかいってたら浅野選手が鮮やかなシュートを決めた。え、なになに、いまのなに。そして7分のアディショナルタイムを経て日本勝利。ぎゃーなんじゃこらーー。まさか勝つのか、ドイツに勝つのか勝てるのか!
あのハーフタイムになにがあったのでしょう。森保監督の采配だけであそこまで劇的にチームの雰囲気が変わるものなのかしら。長友は竹中直人になるつもりなのかしら。この辺の事情は、Number か日経新聞のスポーツ欄で早晩詳らかにされることでしょう、待ってます!
🇯🇵 Remember the name…#FIFAWorldCup | #Qatar2022 pic.twitter.com/JleqDdzGjO
— FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) November 23, 2022
歴史が作られたぜよ。まさかー。いやはやー。
History being made in front of our very eyes 🔥#FIFAWorldCup | #Qatar2022 pic.twitter.com/dMe8EDUzTD
— FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) November 23, 2022
25本ものシュートを止めた権田キーパーも素晴らしかったですね。4分に1回ですよ。なんという仕事量! J2の清水エスパルスの選手なんですか? J2の!? Twitterで「GONDA」で検索すると若林くんのイラストとともに添えられた海外のツイートがたくさん見られてほっこり。
Benji Gonda (?) 😳🧤🇯🇵 pic.twitter.com/AfDOZp7bRQ
— Movistar Deportes (@MovistarDeporPe) November 23, 2022
今回のワールドカップでは日本人女性の審判も参加されているとのこと。素晴らしい。快挙!
🇯🇵 ワールドカップ デビューへ 🏆
この後、キックオフを迎えるベルギー代表×カナダ代表の一戦。
この試合の第4審判を担当する日本の #山下良美 審判員が、会場のアフメド・ビン=アリー・スタジアムのピッチに。 pic.twitter.com/ipArdlPoLx
— GOAL Japan (@GoalJP_Official) November 23, 2022
はーすごい夜だったー。猫のうんちっちももう少しゆるいのが収まってくれたら最高だったわね。人権問題とかいろいろ気になるモヤモヤした問題があるとわかっていながら、こうやって期間中はなし崩し的にサッカーの試合見ちゃうんですよ、ワールドカップってそういうものなのですよ、人間っていやーーー。